
アメリカの調査会社Sensor Towerは、「2021年8月の中国モバイルゲーム市場におけるセールスランキングTOP20」を公開した。なお、本記事のデータは同社の推計によるものである。
今期、中国市場で最も注目のタイトルは、8月26日にリリースされた『金铲铲之战』だろう。同作は、テンセント傘下ライアットゲームスの『League of Legends(LOL)』からスピンオフした『チームファイト タクティクス(中国名:云顶之弈)』の版号(ライセンス)を取得して開発されたオートチェス系のタイトル。
『金铲铲之战』はリリースからわずか6日間の収益で、8月の中国App Storeセールスランキングで11位にランクインするという好スタート。この結果から、『LOL』のIPとしての力強さがはっきりと示されたといえる。

ベースとなった『チームファイト タクティクス』は、もともとPC向けに『LOL』内のモードとして2019年6月に追加されたもの。その後2020年3月には中国以外の各地域でスマホ版がリリースされた。今回、中国でスマホ版がリリースされるにあたり、タイトルを『金铲铲之战』と改題した形だ。
なお、違いはタイトルだけではない。中国のスマホ版では、日本を含む世界各地域の『チームファイト タクティクス』で搭載されているPC/スマホ間のクロスプレイを無くし、独自のバージョンが展開される模様だ。
というのも、PC版のリリースからは2年が経過したことで、現行のシーズン(セット)は5.5まで進行。そこで後発のスマホ版は調整を加えつつ、シーズン1当時の雰囲気が味わえるバージョンを実装することも売りにしているようだ。
中国のネットユーザーからは互換性なしの仕様に賛否が見受けられたが、今後中国版ではスマホとPCで住み分けがなされていくものと見られる。

それから、テンセントの『穿越火线:枪战王者』は8月の収益が前年同月比90%増となり、2015年のサービス開始以来の新記録を達成した。
同作は、開発を韓国のSmileGateが手掛け、かつて日本でもサービスしていたPC向けオンラインマルチFPS『クロスファイア』のスマホ版。Sensor Towerによれば、今回の好調には8月14日から実施された宝箱イベントが寄与しているという。イベントでは強力な武器「AK47-孟德」や、同武器のSFスタイルのスキン(敵を倒すと武器の色が変わるギミック付き)などが人気を博しているようだ。
2021年8月の全世界における中国スマホゲームパブリッシャーのTOP3は安定しており、先月から引き続きテンセント、ネットイース、miHoYoがランクインしている。