中国の動画共有サイトbilibiliは、同社のライブ配信における禁止ゲームタイトルのリストを更新した。
1月11日、香港のメディア「South China Morning Post」の報道したところによると、同社は文化部(※中国における「部」は「省」にあたる)が定めたガイドラインを遵守するため、「流血、暴力、ポルノ的内容」を含むゲームを禁止するとしている。
bilibiliではこれまでも配信を禁止するタイトルのリストを作成し、公開してきた(リスト)。その中には「グランド・セフト・オート」シリーズや「The Elder Scrolls」シリーズ、「龍が如く」シリーズ、『ウィッチャー3 ワイルドハント』、『レインボーシックスシージ』、そして「全年齢対象でないギャルゲー」など、さまざまなタイトルが禁止ゲームとして並んでいる。
今回、そこに『バイオハザード7』や『バイオハザード ヴィレッジ』、『Back 4 Blood』、『Visage』、『ライフ イズ ストレンジ トゥルー カラーズ』などのゲームが新たに追加された形。10年以上前から禁止されているタイトルもあり、現時点でリスト内に並ぶタイトルは60を超えている。
実際のところ、各タイトルの詳しい禁止理由が説明されているわけではないが、リストの中には「流血、暴力、ポルノ的内容」を含むものに加え、政治的理由で禁止されているであろうものが見受けられる。
例えば、『ライフ イズ ストレンジ トゥルー カラーズ』(日本では2022年2月25日発売予定)はゲーム内にチベットの旗が掲げられていたことから中国のユーザーによる反感を買い、Steamで不評レビューが多数投稿される事態に陥った。
中国は近年、ゲーム規制を強化していることから、(配信禁止タイトルの追加は今に始まったことではないにせよ)同社としても足並みを揃える必要性があるということだろうか。