任天堂は、ロシア向けに提供するダウンロードタイトル販売サイト(ニンテンドーeショップ)について、3月4日から一時停止していることが朝日新聞ら各報道機関の取材によって明らかになった。再開時期は未定。
報道によると、一時停止の理由はロシアによるウクライナ侵攻を受け、外国為替市場でルーブルの下落が起きている状況にあることから「サイトの決済を行う業者が、ロシアの通貨ルーブルの取り扱いを停止したため」だとしとしている。
任天堂は「2022年3月期第3四半期 決算説明資料」の中で、デジタル売上の比率が40%を超えていることを明らかにしており、今回の一時停止が海外売上高比率等に一部影響するものと見られる。
なお、任天堂は現地でゲーム機やソフトの販売を続けるかどうかについて「伝えられることはない」としている。
3月2日、ウクライナの副首相兼デジタル・トランスフォーメーション担当大臣であるMykhailo Fedorov氏の呼びかけがあったことにより、ゲーム企業によるロシアへの対応が進められている状況。
ツイートの画像内文章訳:
ゲーム開発会社、esportsプラットフォームの皆様へ
ロシア連邦は、我が国に対して欺瞞的で非道な軍事攻撃を行った! 想像してみてください、2022年、ヨーロッパの中心にある住宅街や幼稚園、病院を巡航ミサイルが攻撃しているのです。
軍隊と市民は、最後までウクライナを守っているのだ! 全世界が制裁措置によって侵略者を撃退しているのです。しかし、皆さんの支援が必要です。2022年、戦車、多連装ロケットランチャー(hrad)、ミサイルに対する最良の答えは、おそらく現代技術でしょう。
皆さんは耳を傾けるだけでなく、ウクライナ、ヨーロッパ、そして最終的には民主主義世界全体を血生臭い権威主義の侵略から守るために可能な限りのことをしてくれると確信しています 。 そして、すべてのロシアとベラルーシのアカウントを一時的にブロックし、すべての国際esportsイベントへのロシアとベラルーシのチームやゲーマーの参加を一時的に止め、ロシアやベラルーシで開催されるすべての国際イベントをキャンセルしてください。
このような行動は、ロシア市民が不名誉な軍事侵攻を積極的に止める動機になると確信しています。