アメリカの調査会社Sensor Towerは同社のブログにおいて、ウクライナおけるアプリダウンロード状況に関する調査データを公開した。なお、本記事の数字は同社の推計によるものである。
Sensor Towerによると、3月最初の9日間で、ウクライナのApp StoreとGoogle Playの翻訳アプリのトップ10は、合計で約198,000DLされ、ダウンロード数が前月比71%増となった。
アプリごとのダウンロード数では、「Google翻訳」が約58,000DLで最も多く利用され、「Translate All」(音声認識、テキスト、カメラによる翻訳が可能)と「Camera Translator」(カメラに写した文字を翻訳するアプリ)がそれに続いた。
現在も続く紛争により、200万人以上のウクライナ人が近隣諸国に避難しており、言葉の壁など様々な問題に直面している。そのため、翻訳を担うモバイルアプリの需要が高まっているようだ。
また、現地では言語学習アプリのダウンロードも増加。ウクライナの人々が避難先の地域への順応をはかっていると見られる。言語学習アプリのトップ10では、3月最初の9日間に約132,000DLがあり、前月比47%増となった。
「Duolingo」(英語の文法や単語、発音がゲームのように勉強できる)などの言語学習アプリがランクインし、トップ10のうち3つはポーランド語に特化したアプリ、他の3つは英語を中心としたアプリ、1つは主にドイツ語を学習するための言語アプリとなった。
▲ゲーム感覚で言語学習ができるアプリ「Duolingo」