Activision Blizzardは、自社のプレスリリースページにて、Kristen Hines(クリステン・ハインズ)氏をDEI(Diversity Equity and Inclusion)部門の新責任者に任命したと報じた。ハインズ氏は、CPO(Chief People Officer)のジュリー・ホッジス氏の直属となり、同社のシニア・リーダーシップ・チームに加わることになる。
Activision Blizzardは今後5年間で女性やノンバイナリーの従業員の割合を50%増加させるといった従業員の多様化を目標に掲げていた。そのリーダーとして白羽の矢が立ったのが、これまでに企業独自のDEI戦略および能力の確立と強化を支援してきたハインズ氏だったというわけだ。
DEI任命についてハインズ氏は「この業界には歴史的に十分な人材不足なため、透明性、公平性、包括性を重視する職場づくりをさらに進めるために、会社の取り組みをリードしていきたいと考えています」とコメント。「魅力的な体験を幅広いプレイヤーに提供する人材を増やす役割を担えることを楽しみにしています」と続けている。
Activision Blizzardは、2021年より、女性従業員に対するセクハラや差別問題で、カリフォルニア州公正雇用住宅局から提訴されていた。同年11月には会社でのあらゆる形態の嫌がらせや差別を排除することを目的とした「職場責任委員会」を設立するなど、信頼回復に向けた取り組みを続けている。
ハインズ氏は今後、Activision Blizzardのリーダーと従業員との連携を強化し、多様で公平かつ包括的な職場環境を促進するプログラムや方針を実施していくとしている。