2022年2月24日からロシアのウクライナ侵攻が続く中、各国による世界的な制裁措置が行われている。そうした状況により、モバイルゲーム市場を含むロシアの様々なビジネス分野が大きな影響を受けている。
そんな折、モバイルアプリの市場調査を行うAppMagicは4月27日、今回の制裁措置によってモバイルゲーム市場全体のボリュームや、主要なモバイルタイトルの売上高がどのように減少したかを調査したデータを公開。
2022年3月、GoogleとAppleは現地ユーザーの利用を停止。そのため、停止の影響が市場に現れたのは、およそ4月頃だったという。2月~4月の期間、ロシアで売上上位のモバイルタイトルにおけるプレイヤー支出は、60~90%減少している。
プラットフォーム別のプレイヤー消費額では、3月のGoogle Play Storeが前月比64%減、App Storeが41%減少。それぞれ64%とGoogle Playストアでの消費者支出は4月にはゼロになり、支払いを行うための代替手段が残されているApp Storeにおいても40~80%減少。
AppMagicによると、一部のモバイルパブリッシャーは現在、収益源を部分的に維持するために、現地のユーザーにサードパーティー製のソリューションを利用するよう促しているという。
4月のデータは速報値であり、完全なデータはまだないものの、経済制裁とグローバル企業の撤退が、すでにロシアのモバイルゲーム市場に大きな影響を及ぼしていることは明らかとなっている。今後、市場規模は縮小し続ける可能性が高い。