テンセントは6月8日、同社傘下TiMi Studioが展開するMOBA『王者栄耀』(Honor of Kings)のグローバル版をリリースすると発表した。配信は今年中を予定し、クローズドβテストを来月から順次アナウンスしていくとのこと。
中国で圧倒的な人気を保つ『王者栄耀』は、中国国内からの売上が9割強を占めつつ、世界のモバイルゲーム市場全体で見ても傑出した収益性を維持しているタイトル。5vs5の対人戦をメインに、スマホで手軽にチーム対戦がプレイできるのが特徴。
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今回の発表で気になるのは、2016年より既に世界各地で展開されている『王者栄耀』のグローバル版『Arena of Valor』の存在だ。日本においても2018年11月28日、DeNAのパブリッシングにより『Arena of Valor』の日本語版として『伝説対決 -Arena of Valor-』をリリースされており、各地域でローカライズ・カルチャライズが行われている。
同作は各地域で(日本での露出はイマイチなものの)一定のヒットを収めており、ローカライズされているとはいえオリジナル版とゲーム内容に大きな違いはない。改めてグローバル版をリリースすることで、パブリッシング体制の統一やリブランディングを狙っている可能性も考えられるが、現在の発表内容からは詳細な意図は読み取れない状況だ。
また、『王者栄耀』グローバル版のリリース後、『Arena of Valor』のサポートは継続するのかなど気になる点も多く、続報が待たれる。