
Ubisoftは6月16日、同社の公式ウェブサイト上でLGBTQ+コミュニティと女性への支援声明を発表した。CPO(最高人材責任者)のAnika Grant氏とグローバルダイバーシティ&インクルージョン担当 VPのRaashi Sikka氏がメッセージを掲載している。
米国では女性の身体に関する重要な問題として、1973年に人工妊娠中絶を女性の権利として認めた最高裁の「ロー対ウェイド事件判決」が覆る可能性が取り沙汰され、多くの議論が交わされている状況。今後の展開次第では女性およびLGBTQ+の人々に及ぼす影響が大きく、社内の従業員の間でも懸念が深まっていることが声明発表の背景となっている。
両氏は声明の中で、Ubisoftが「すべての人に平等な権利があることは、誰もが本来の自分らしさを発揮して活躍できる世界を作るために不可欠であると信じている」と、女性とLGBTQ+の人々の権利を重要視していることを明言。また「私たちの優先事項は、チームの健康、安全、幸福である」とし、米国にいる女性やLGBTQ+のチームメンバーをサポートするために、どのようなリソースを活用できるのかを検討しているという。
また、6月は世界各地で「プライド月間」が行われ、LGBTQ+コミュニティが文化や社会に貢献していることを祝うと同時に、彼らが直面し続ける問題への認識を高める時期。そのため、声明内では同社がLGBTQ+コミュニティを支援する地元の非営利団体への寄付などを通じてプライド月間を祝っていることを報告した。