アメリカの調査会社Sensor Towerによると、Netflixのモバイルゲームが全世界で累計1300万ダウンロード（DL）を達成していることが明らかになった。なお、本記事の数字はSensor Towerの推計となる。
同社がゲーム事業に本格参入して以来、NetflixゲームのDL数は月間100万を超えるまでに急増。最も多い月（2021年12月）で230万DLを記録している。
画像はSensor Tower「Netflix Mobile Games Generate 13 Million Downloads as Streaming Giant Ramps Up Release Schedule」
これまでにNetflixが会員向けに提供しているモバイルゲームは24タイトル。Netflixの「ストレンジャー・シングス 未知の世界」など、人気のドラマシリーズに関連した作品をはじめ、有名IPとのタイアップや新規タイトルもラインアップに並んでいる。これらのタイトルは、映画やドラマのストリーミングサービス「Netflix」に加入していれば、広告なし・追加課金なしでプレイすることができる。
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そして、Netflixが配信するタイトルのうち、DL数が最も多いのは『ストレンジャー・シングス: 1984』で、約200万DLを記録。『アスファルト：Xtreme』は180万DLとなり、『ストレンジャー・シングス3: ザ・ゲーム』は150万DLとなっている。
なお、BonusXPと共同開発した『ストレンジャー・シングス3: ザ・ゲーム』（Stranger Things 3: The Game）に関しては、以前SteamやApp Store、Google Playで配信されていたが、Netflixゲームとして移植されたタイミングで配信を終了（2021年8月31日）。App StoreとGoogle Playの両ストアでは1,380万DLを記録していた（今回の推計には含まれていない）。
以上のデータからは、『ストレンジャー・シングス 1984』、『ストレンジャー・シングス 3: ザ・ゲーム』などのNetflixが保有するIPを活用したタイトルが主力となっていることがうかがえる。両作は2022年5月27日の「ストレンジャー・シングス」シーズン4開始に伴ってDL数が急増。
2022年5月27日から6月2日までの7日間で、『ストレンジャー・シングス 1984』のDL数は前週の約2.6倍となる115,000を記録した。一方、『ストレンジャー・シングス3：ザ・ゲーム』は、前週の約3倍となる83,200を記録。映像作品とゲームのシナジーによって、「Netflix」というプラットフォームへのエンゲージメントが拡大していると言えそうだ。
現在、Netflixはゲーム事業において、内部スタジオの開発能力拡大のためにゲームスタジオの買収も積極的に行っている。これまでにNight School Studio、Next Games、Boss Fight Entertainmentなどのスタジオがグループの一員となっている。これらを通じて人材確保、ポートフォリオの拡充を行い、グローバルで通用するスタジオに拡大していく方針だ。
Sensor TowerによるとNight School Studioはモバイルで210万DLと180万ドル（約2億5,000万円）の売上を記録。Next Gamesは4300万DLと約1億8700万ドル（約256億円）の売上を記録している。
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