ヨーロッパを中心に規制が進むゲーム内のルートボックス(日本ではガチャに相当する)問題について、新たにオランダで6つの政党が「ルートボックスの禁止」を求める動議を提出したことが明らかになった。
これは海外フォーラム「ResetEra」の投稿によって確認されたもの。動議の中では「子供たちはマイクロトランザクション(課金アイテム)を購入するように操られている」「ルートボックスはギャンブルの一種である」と、ルートボックスの中毒性および、予期しない請求を課せられてしまう可能性を指摘した。
この動議に関係する政党は、キリスト教民主主義アピール(CDA)、キリスト教連合(CU)、自由民主国民党(VVD)、社会党(SP)、民主66(D66)、フルンリンクス(GL)の6党。「ResetEra」によれば、これらの政党を合わせると、下院では150議席中94議席、上院では75議席中44議席を占めることになるという。
オランダでは2018年以降、賭博当局が「ルートボックスがギャンブルにあたる」としてゲーム内に該当の要素が含まれるものに対して是正勧告を行っている。
今回の動議ではさらに、欧州18カ国の消費者団体が共にルートボックスの規制を求めているとして、実際にルートボックスを法律で禁止しているベルギーの例などを提示。これにならって、オランダでも法律を改正することを要請した。
なおこうした背景もあり、2022年6月にリリースされたルートボックス要素のあるモバイル向けMMORPG『ディアブロ イモータル』は、オランダとベルギーといった地域でリリースされていない。