中国・上海の規制当局は7月14日、上海に拠点を置くパブリッシャーが無許可のゲームを配信したとして、110万元(約2253万円)の罰金を科したことを明らかにした。香港のメディア「South China Morning Post」が報じている。
中国では新たにゲームを配信・販売する際、行政機関である国家新聞出版署から「版号」(ライセンス)を交付される形で認可を受ける必要がある。また、無許可のゲームで1万元以上の収入を得た違反者には、販売収入の5倍から10倍の罰金を科すとされている。
報道によると、この違反行為でひとつの企業に課される罰金としては最大級のもの。
無許可で配信されていたオンラインゲームは7本とされ、上海の規制当局により収益を差し押さえられたという。正確な金額は公表されていない。
また、当局は罰金を科した対象企業を公開していないが、7本のオンラインゲームのうち、一部タイトルには9377 GamesやYuhong Gamesといったスタジオが関連していると報じられている。
中国の規制当局は2021年7月以降、2022年4月までの約9ヵ月間、新規ゲームの認可を行わず、国内ゲームへの締め付けを強化していた。今年4月に45件、6月に60件、7月に67件のタイトルが認可されたが、一度に審査を通過するタイトルの数は2021年7月に承認された87件を依然下回る水準であり、多くの企業が版号の交付を待ち続けている状況となっている。
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