NetEase Gamesは7月18日、アメリカ・シアトルを拠点とする新スタジオ「Jar of Sparks」の設立を発表した。同スタジオではAAA規模のタイトルを手掛け、没入感が高い物語主導型(narrative-driven)アクションゲームの開発を目的としている。
CEO兼スタジオヘッドにはJerry Hook氏が就任。同氏は初代Xboxの立ち上げに貢献し、Xbox Liveの創設メンバーとなった人物。「Halo」や「Destiny」といったフランチャイズにも携わり、近年は『Halo Infinite』のヘッドデザイナーを務めた。NetEase Gamesが発表した内容では「新しく、革新的で、プレイするのが楽しくなるようなゲームを作りたい」とコメント。
ほかにも、業界のベテランが多数参加。「Batman Arkham」シリーズのリードナラティブデザイナーを務めたPaul Crocker氏がクリエイティブディレクターとして就任し、2016年の『DOOM』でプロデューサーを務めたGreg Stone氏がエグゼクティブ・プロデューサーに、「SSX」や「NBA Street」、「Halo Infinite」に携わったSteve Dyck氏がゲームプレイディレクターとして就任している。
Jar of Sparksは全く新しいフランチャイズの構築を目指して、グローバルな採用活動を行う。あらゆる分野の優秀な人材を募集しており、LinkedInページで求人情報を掲載している。
なお現在、NetEase Gamesが本拠を置く中国では、新たにゲームを販売する際に行政機関から許諾を受ける必要があるのだが、同社は1年以上新規タイトルが認可されていない状況。
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そうした背景のなか、NetEase Gamesは2022年、著名なクリエイターを迎えつつ海外にスタジオを構える動きが活発化。すでに複数のゲームスタジオを立ち上げており、今年1月には「龍が如く」シリーズで知られる名越稔洋氏の「名越スタジオ」が(関連記事)、5月にはMMORPGの開発経験が豊富なJack Emmert氏を代表とする「Jackalope Games」が設立(関連記事)されている。