
「バイオハザード」や「デビルメイクライ」などを手掛けたベテランプロデューサー・小林弘幸氏が8月12日、自身のTwitterにおいて、27年間在籍したカプコンを退社し、NetEase Gamesに移籍することを明らかにした。
小林氏は1995年にカプコンに入社し、プログラマーとして初代『バイオハザード』に参加。その後、プロデューサーとしても「バイオハザード」「ディノクライシス」「デビルメイクライ」「戦国BASARA」「ドラゴンズドグマ」「ガイストクラッシャー」など、カプコンの様々なIPに携わった。
発表によると、小林氏は2022年3月31日をもってカプコンを退社しており、現在はプロデューサーとしてNetEase Gamesに参加しているという。携わっているプロジェクト等については、「今後の発表をお待ちください」とした。
なおNetEase Gamesが本拠を置く中国では、新たにゲームを販売する際に行政機関から許諾を受ける必要があるのだが、同社は2021年7月以来、1年以上新規タイトルが認可されていない状況。
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そうした背景の中、NetEase Gamesは近年、著名なクリエイターを迎え入れながら海外事業の展開を強化する動きが活発化している。
日本のクリエイターに関しては今回だけでなく、2021年10月に須田剛一氏が率いるグラスホッパー・マニュファクチュアを買収。同社は1998年の創立以来、『killer7』や「NO MORE HEROES」シリーズなど独特かつ革新的な作風で知られるゲーム開発会社である。
加えて、2022年1月には、「龍が如く」で知られる名越稔洋氏による新スタジオ「名越スタジオ」が設立。同スタジオでは、佐藤大輔氏をはじめ、「龍が如く」シリーズでの開発経験が豊富なスタッフが多数集い、コンシューマタイトルの開発に注力している(関連記事)。
日本以外では、同年5月にMMORPGの開発経験が豊富なJack Emmert氏を代表とする「Jackalope Games」が米国で初めて設立(関連記事)され、7月にはアメリカ・シアトルを拠点とする新スタジオ「Jar of Sparks」の設立が発表。同スタジオは初代Xboxの立ち上げに貢献し、Xbox Liveの創設メンバーでもあるJerry Hook氏が率いる(関連記事)。