9月9日、Garenaがシンガポールの親会社Seaの縮小に伴い、中国・上海のスタッフ15%を削減することがロイター通信の報道により明らかになった。Seaは「中核事業に資源を集中させるため」としている。
Garenaは、モバイル向けバトロワ『Free Fire』の開発会社として知られるゲーム会社。親会社のSeaが先月9億3100万ドル(約133億円)の四半期損失を計上し、グループのゲーム部門である同社では、中国・上海のスタッフ15%を解雇する数百人規模の削減が行われるようだ。
多くのゲーム会社が減収減益を報告しているように、ゲーム業界が全体的に鈍化しているのに加えGarenaは今年2月、『Free Fire』が主要市場であるインドで禁止されたことが大きな打撃になったものと考えられる。
インドでは国家安全保障上の都合として中国製アプリの禁止措置を度々行っている。Seaの本社はシンガポールであるものの、テンセントの出資を受け、有力パブリッシャーと提携したタイトルを東南アジアで配信していた。
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ロイター通信の報道によると、Garenaではゲームのライブストリームおよびコミュニティ アプリである 「Booyah!」の開発スタッフも解雇されているとのこと。このほか、eコマースなどを担うShopeeはアルゼンチンから撤退し、チリ、コロンビア、メキシコなど現地事業を停止している。