
セガ(Sega of America)は、同社の欧米で展開する「YAKUZA」(日本では「龍が如く」)シリーズについて、タイトルの名称を「Like A Dragon」へと変更することを発表した。Kotakuなど複数の海外メディアが報じている。
報道によると、変更の理由について「より日本での名称に近づけるため」としている。
背景として、日本では2005年発売の第1作目から「龍が如く」として親しまれてきた同シリーズだが、これまで欧米では、「YAKUZA」というタイトルで展開してきた。これは、「龍が如く」が日本の極道(ヤクザ)を扱った作品なだけに、海外でよりわかりやすくテーマを表現するためのローカライズだった。
日本で強い支持を得ていた同シリーズは近年、セガのグローバル展開を重視した方針により、PC(Steam)での販売を強化している。マルチプラットフォーム化、マルチ言語展開を段階的に進めた結果、海外ユーザーからの人気は急激に拡大している。
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また、「Like A Dragon」は『龍が如く7 光と闇の行方』の海外版で副題(『Yakuza: Like a Dragon』)として使用されている。同作は新主人公の登場や、従来のアクションゲームからRPGへとジャンルを変更するなど、大胆なシステムの刷新を行ったタイトル。
名称変更のタイミングとしては、シリーズとしても新しい挑戦を始め、世界的に市場が拡大している今であることは頷ける判断と言える。
最新作『龍が如く8』(『Like A Dragon 8』)は、2024年に発売予定。また、スピンオフタイトル『龍が如く7外伝 名を消した男』は2023年に発売予定。そして欧米では未発売だった『龍が如く 維新!』(2014年)についても、リメイク版がグローバル展開されることが明らかになっている。