英・ロンドン市警察は9月23日、国家犯罪対策庁(NCA:National Crime Agency)・国家サイバー犯罪対策室(NCCU:National Cyber Crime Unit)の協力のもと、現地時間22日の夜にオックスフォードシャーにて、17歳の少年をハッキングの疑いで逮捕したことを発表した。
ロンドン市警察はハッキングの詳細について公表していないものの、一部報道によれば、17歳の少年はハッカー集団Lapsus$の関係者とされ、米テクノロジー企業・Uberや、「グランド・セフト・オート」(GTA)最新作を開発するRockstar Gamesのハッキングに関与した人物と見られる。
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Rockstar Gamesは18日、第三者からのネットワーク侵入により、まだ正式に発表されていない『グランド・セフト・オートVI』(GTA6)とされるタイトルの開発中映像(90以上のビデオクリップ、およびスクリーンショット)がリーク。海外フォーラムではリーカーから、ソースコードやアセットなどの重要なデータについて、Rockstar Gamesおよび親会社Take-Twoに交渉を持ち掛けるような働きかけもあった。
また19日、Uberは複数の従業員アカウントが第三者により侵入されたことを明らかにし、ハッカー集団「Lapsus$」が原因だと考えていると述べていた。Uberはこの件に関してFBIおよび米国司法省と緊密に連携していると報告。
Lapsus$は2022年だけでもマイクロソフト、Cisco、サムスン、Nvidia、Oktaなどに同様の手法で攻撃をしており、Rockstar Gamesへのネットワーク侵入も同様の手法だったとされる。そのため、同一の犯人であるとの可能性が指摘されていた。