Netflix、フィンランド・ヘルシンキに初の社内ゲームスタジオ立ち上げ 所有する4つのスタジオで多様な作品を開発する方針

 Netflixは9月26日、フィンランド・ヘルシンキに社内ゲームスタジオを設立したことを発表した。

 同社は広告やアプリ内課金なしで、「楽しくて深い魅力のあるさまざまなオリジナルゲームを世界中の数億人の会員に提供する」というビジョンのもと、2021年からNetflix Gamesとしてゲーム事業に本格参入している。今回、ゼロからのスタジオ立ち上げは同社初の試みとなる。

 そして、Netflix Gamesの社内スタジオ設立にあわせ、スタジオディレクターにLastikka Marko氏が就任。

 Lastikka Marko氏は、モバイルゲームを開発していた米Digital Chocolateでプログラマーとして2004年にキャリアを開始。以来、マネージャー、プロデューサー職を経て2011年にはプロダクション担当VPを務めた。その後、2012年からはElectronic Arts (EA)のゼネラルマネージャー兼エグゼクティブプロデューサー、2017年からZyngaのゼネラルマネージャー兼VPなど、著名なゲーム企業の要職を歴任してきた。

 Netflix Gamesが拠点とするフィンランド・ヘルシンキは、XRやモバイルゲームの有望なスタートアップ企業を招聘するなど、市を挙げた取り組みを行っている地域。そのためNetflixは「世界でも類を見ないほどのモバイルゲームのノウハウがある」として、ヘルシンキでのスタジオ設立を決断したようだ。なお同地域では、『クラッシュ・オブ・クラン』などで知られるSupercellも本拠地として活動している。

 現在、Netflixはグローバルに通用する社内ゲームスタジオの構築に注力しており、同じくヘルシンキを置くNext Games、米国のNight School StudioおよびBoss Fight Entertainmentとあわせて4つのゲームスタジオを所有。今後、それぞれ強みと注力分野が異なる4つのスタジオで、会員の多様な嗜好に合ったゲームを開発する方針。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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