アメリカの調査会社Sensor Towerは同社のブログにおいて、2022年9月の世界モバイルゲーム市場におけるセールスランキングを公開した。なお、本記事の数字は同社の推計によるものである。
同社によれば2022年9月に最も多くの売り上げを記録したのはテンセントの『Honor of Kings(王者荣耀)』。同作はTiMi Studiosが開発するスマートフォン向けMOBAで、日本国内では同作のグローバル版『伝説対決 -Arena of Valor-』がリリースされている。
同作は世界のApp Store、およびGoogle Playで約1億9,000万米ドル(日本円で282億9,000万円以上)を売り上げており、うち94.5%は中国のiOS市場からのものであったと言う。
2位にはmiHoYo(HoYoverse)の『原神』がランクインしており、売り上げは1億3,000万米ドル(日本円で193億5,675万円以上)を記録。
なお、売り上げの43%中国のiOS市場、22.7%は日本市場からの売り上げであり、日本国内での人気の高さを裏付ける結果となった。
そのほか、ランキングトップ5にはテンセントの『PUBG Mobile』、Kingの『Candy Crush Saga』、『Roblox』がランクインしている。
Sensor Towerによれば世界中のモバイルゲームユーザーがApp Store、およびGoogle Playで消費した累計額は62億米ドル、日本円にして9,200億円以上であったものの、前年同期比では14%の減収であったという。
なお、全世界のモバイルゲーム市場で最大規模となるのは、全体売り上げの28.7%を誇るアメリカ市場。以降、全体の18.5%を占める日本市場が2位、3位には17.1%の中国iOS市場が続いている。
同社は期間中に起きた注目すべき出来事としてバンダイナムコエンターテインメントがリリースする『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』売上の増加をピックアップ。
同作では9月中に大型イベントの実施により全世界売り上げが急増。同月の売り上げは前月と比較して82%増となる5,800万米ドル(日本円で86億3,600万円以上)を全世界で売り上げたという。