Netflixは10月19日、南カリフォルニアに新しい自社スタジオを開設することを発表した。あわせて、クラウドゲーミング分野への進出も検討されていることが明らかになった。開設される日時など、詳細は不明。
これは米ITメディアTechCrunchが主催するテックイベント「TechCrunch Disrupt 2022」の中で、同社のゲーム担当VP・Mike Verdu(マイク・ベルドゥ)氏が語ったもの。Verdu氏によると、南カリフォルニアの新スタジオは、『オーバーウォッチ』のエグゼクティブプロデューサーを務めた経験があるChacko Sonny(チャコ・ソニー)氏が率いるという。
Netflixは9月、フィンランド・ヘルシンキに初の社内ゲームスタジオを設立。今回の発表が実現すれば、ふたつ目の社内ゲームスタジオ立ち上げとなり、Netflix Games所有のスタジオは合計で5社となる。同社はグローバルに通用する社内ゲームスタジオの構築を目指しており、それぞれ強みと注力分野が異なるスタジオで多様な作品を開発する方針を打ち出している。
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Verdu氏によると現在、Netflix Gamesはサービス中のゲームが35タイトル、自社で開発中の作品が14タイトルとなり、計画が進行中のものを合わせると合計で55タイトルが存在しているという。
また、クラウドゲーミングへの参入については、Xbox Game Passなどコンソールで展開しているサービスの代替となるものではなく、ビジネスモデルがまったく異なるものであるとしている。現行のゲームサービスの付加価値となる形で、クラウド化を進めていく構想とのこと。
なおクラウドゲーミング市場では先月、Googleが「Stadia」のサービス終了を発表している。
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