米Kong Studios(コンスタジオ)は10月26日、次世代のゲームとして「プロジェクトOS」を発表し、新規スタッフの募集を開始した。韓国のゲームメディアINVENが報じている。
報道によると、「プロジェクトOS」は次世代コンソールおよびPC向けに開発され、Unreal Engine 5(UE5)を採用したサンドボックスゲームになるという。開発目標は「冒険がいっぱいで真の楽しさを与えるオープンワールドゲーム」とし、グラフィックはアニメ調で表現される。プロジェクトは事前制作段階にあるとされ、詳細は明かされていない。
Kong Studiosは、米・カリフォルニア州サンタモニカに本拠を置くゲーム開発会社。2013年に設立され、『ガーディアンテイルズ』などで知られる。2021年8月には6,200万ドル(約68億円)のシリーズB資金調達ラウンドにより評価額10億ドルを超え、ユニコーン企業の仲間入りを果たした。
これまで、同社の『ガーディアンテイルズ』はアメリカ、フランス、台湾、ブラジル、ロシア、韓国など230カ国でサービスを展開。2020年7月のグローバルリリース以降、2ヵ月で総売上4300万ドル以上を達成している。その後2021年2月末にはグローバルで1000万ダウンロード達成と共に1億ドルの売上を突破。
過去作を例に見ると、同社はローカライズに力を入れているのも特徴のひとつ。2021年10月にリリースされた日本版『ガーディアンテイルズ』においては、円滑なサービス提供に向けて日本でのパブリッシング実績を多く持つYosterと提携。ゲーム内でもイラストを日本のユーザー向けに描き下ろし、人気声優も起用。ユーザーの好みを反映した変更を行っていた。
なお、KongStudios韓国支社の求人情報を確認した限りでは、同社は現在ほかにも「海外の有名IPを活用した新規ゲーム」を開発中。こちらはUnityエンジンを採用した正統派RPGになるという。グラフィックは3D背景と2Dのピクセルアートキャラクターで表現され、光の調和を強調した幻想的なものになるとのこと。さらに、「ガーディアンテイルズ」IPを活用した建設経営シミュレーションも開発中とのことだ。