BTSの所属事務所HYBE、ゲーム事業を拡大する方針 アーティストIPを活用したタイトルの自社開発やパブリッシングを推進

 韓国・HYBEは11月3日、2022年12月期 第3四半期(2022年7~9月)の決算発表におけるカンファレンスコールで、ゲーム事業を拡大するであることを明らかにした。CEOであるパク·ジウォン氏が、「有名ゲーム会社の開発による期待作」を来年配信する予定であると語ったと、韓国のゲームメディア「INVEN」が報じている。

 HYBEは、BTS(防弾少年団)など著名なアーティストが所属する総合エンターテインメント企業。現在はネクソンコリアでCEOを務めた経験もあるパク·ジウォン氏が率いている。

 発表によるとHYBEは、中核であるエンターテインメント事業において、ゲーム分野での取り組みを強化。BTSなどアーティストのIPを活用した自社開発タイトルの拡大や、ゲーム開発会社と提携したパブリッシングの推進などを行う。

 同社は今年6月、BTSのIPに基づいたiOS/Android向け3マッチパズルゲーム『BTS Island:インザソム』をリリース。配信開始から3日でDAU200万を記録し、グローバル累積利用者数690万人を突破するヒットとなった(10月31日時点)。

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 ゲームの企画、および制作にBTSメンバーが参加し、ゲーム内にもメンバーがデフォルメされて登場。老若男女が楽しめる3マッチパズルとデコレーションなど、平和な世界観と相まって癒しの要素が特徴的な作品となっている。

 10月21日には、韓国の文化体育観光部から「今月の優秀ゲーム」選定作としてトロフィーが授与されているほか、「Google Play ベスト オブ 2022」にもノミネートされている(最優秀作品は11月30日に発表予定)。

 パク·ジウォン氏は同作を「ゲーム業界も注目に値する成功を収めた」として、アーティストIPをベースとしたゲームの中でほぼ唯一の成功事例である点、30人にも満たない小規模チームで実現した点を強調した。

 パブリッシングにおいては、市場で影響力のあるIPを確保していく予定だとして、韓国国内の有名ゲーム会社が開発する期待作を来年リリース予定であることを明らかに。詳報は早いうちに発表するとのこと。なお、パブリッシング業の推進は収益創出だけでなく、今後の技術を活用してエンターテインメント事業を展開するために必要な人材育成とノウハウの蓄積を企図しているという。

 パク·ジウォン氏はゲーム事業について「音楽をはじめとした多様なエンターテインメント要素が総合的に含まれたものであり、来るメタバースのような仮想世界において軸となる」と、ゲーム事業を拡大する必要性を説明。音楽とコンテンツ事業を手掛ける同社にゲーム事業での経験が加われば、より大きなシナジーが得られるとの見解を示した。

 HYBEは2022年12月期 第3四半期、ゲームを含むコンテンツ売上高が1,072億ウォン(約113億円)となり前年同期比22.5%増を記録している(ゲームが占める割合は不明)。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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