フィンランドではSupercellの創設者兼CEO Ilkka Paanenen氏が所得トップ 税務局の所得税データから判明

 

 11月10日、EUに特化したニュースメディアEuractivなどが報じたところによると、Supercellの創設者兼CEOであるIlkka Paanenen氏が2021年に5,860万ユーロ(約84億円※)の所得を得て、フィンランドで最も収入を得た人物となったことが明らかになった。同国の税務局が発表した所得税データから判明している。

※執筆時点の最新取引レートで計算

 これに続くのがPlaytika傘下Reworksの創業者であるIlkka Teppo氏で、年収が4,630万ユーロ(約67億円)だと報告されている。

 また、Supercellはフィンランドで最も法人税を納税しているとされ、2021年は1億5,300万ユーロ(約220億円)を納付。Ilkka Paanenen氏自身は2,190万ユーロを納税している。

 フィンランドは政府主導の支援策などにより、世界でも有数のゲーム産業が盛んな地域として知られる。特に、Supercellが本拠地とするヘルシンキ市は、モバイルゲームやXRなどの領域で有望なスタートアップ企業を招聘するなど、市を挙げた取り組みを行っているのが特徴。

 ヘルシンキで有名なゲーム会社としてはSupercellのほかに、『アングリーバード』で知られるRovio Entertainmentや、Ubisoft、Electronic Arts、Epic Gamesなど大手のスタジオも存在。昨年からゲーム事業に本格参入しているNetflix(Netflix Games)も「世界でも類を見ないほどのモバイルゲームのノウハウがある」と評し、初の社内ゲームスタジオを立ち上げる場所として同市を選択している(関連記事)。

 政府がモバイルゲーム市場の成長を積極的に後押ししたことで、世界的なパンデミックが起こった2020年においても、同国のゲーム産業は24億ユーロ(約3,458億円)規模にまで成長。人口(約550万人)に対する市場規模としては類を見ない状況だ。中でも、Supercellは10億ドル規模の大ヒットモバイルタイトルを数多く手掛けている。

 ゲーム業界の人物が最も多く収入を得ているフィンランドでは今後も、モバイルゲームを中心としたゲーム産業に大きな注目が集まるものと見られる。

 なお今年、Supercellは村づくりシム『Everdale』とターン制ストラテジー『クラッシュ・クエスト』の開発を打ち切り。進行中の開発タイトルとしては『クラッシュ・ミニ』が2021年11月から海外でベータ版のテストを続けているほか、『クラッシュ・ヒーローズ』がアルファテスト段階となっている。

【関連記事】
Supercell、村づくりシム『Everdale』の開発を打ち切り ベータ版を1年間運用するも目標の水準に達さなかったため

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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