中国の江沢民(ジアン・ズォーミン)元国家主席が、病気のため上海で死去したことが11月30日にわかった。享年96歳。中国国営新華社通信など、現地のメディアが報じている。
江沢民元国家主席は、毛沢東や鄧小平に続く世代の指導者として中国の経済成長を牽引し、2001年には世界貿易機関(WTO)加盟を実現した人物。
報道によると同日、習近平国家主席を主任とする葬儀委員会が立ち上げられ、追悼大会を開くとしている。日程は不明。また、慣例に倣い外国の政府や政党関係者は招待されない。
国内の追悼ムードに従い現在、官庁のウェブサイトや国営テレビやニュースサイトといった主要メディア、SNSの微博(ウェイボー)やその他アプリなどではページをモノクロ(白黒)表示にすることで哀悼の意を示している。ゲーム業界も例外ではなく、Tensent Games、NetEase、miHoYoをはじめとしたゲーム関連企業のウェブサイトが白黒表示となり、国全体で喪に服している。



中国では国内の重要人物が亡くなった際や大規模な災害の発生時などに、全国哀悼日として政府が半旗を揚げたり、黙とうを捧げたりするほか、各ポータルサイトがページ等を白黒表示に切り替え、弔意を示すことがある。前例としては2020年4月4日、新型コロナウイルス感染拡大による死者に向けた追悼行事が行われ、その一環で主要メディアがページを白黒表示に。全国的に芸能活動が停止すると共に、テンセントなど一部オンラインゲームでもサーバーが1日停止された。