ネクソンの長期運用タイトル『カートライダー』が韓国でサービス終了 今後は後継作『カートライダー ドリフト』に注力か

 ネクソンが約18年間サービスを続けるカジュアルレーシングゲーム『カートライダー』が、韓国でサービス終了する。現地メディアが9日に伝えた。

 報道を受け11日、ネクソン傘下Nitro Studioのディレクターであるチョ・ジュユン氏によるリリースが公開。サービス終了を認めると共に、「詳細を1月5日の生配信を通じて詳細を伝える予定だった」との当初の計画を明らかにした。発表の中では、ファンに混乱を与えたとして謝罪を行っている。

 Nitro Studioが開発する『カートライダー』は、韓国で2004年からサービスが続いている長期運用タイトル。全世界の累計登録ユーザー数が3億8000万に達するなど、韓国を中心に人気を博している。なお日本においては、2012年に上陸したものの、2013年にサービスを終了している。

 ゲームとしては最大8人で対戦するレースゲームで、コース上に設置されたアイテムボックスから多彩なアイテムを取得して駆け引きを行う「マリオカート」ライクなシステムが特徴となっている。

 現時点での説明によれば、韓国でのサービス終了の理由は「カートライダーIPの新しい方向性と未来のため」とのこと。

 同社は現在、iOS/Android/PC(Steam)向け新作レーシングゲームとして『カートライダー ドリフト』の日本含むグローバルリリースが控えている状況。正式リリースに先駆けて、2023年1月12日からはプレシーズンが開幕する予定。ネクソンおよびNitro Studioとしては、この後継作にリソースを集中する狙いがあると見られる。

▲『カートライダー ドリフト』

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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