米国の市場調査会社Sensor Towerは同社のブログにおいて、「2022年11月の海外進出に成功した中国のモバイルゲームTOP30」を公開した。なお、本記事の数字は同社の推計によるものである。また、ここでの海外とは、中国を除く世界市場のことを指す。
首位を維持したmiHoYo(HoYoverse)の『原神』は、11月2日にVer.3.2アップデートを配信。新キャラクターやストーリー、イベントの開催によって1日のフローがピークを迎え、前年同期比21%増の海外売上高を記録している。
テンセント傘下Timi StudiosとActivision Blizzardが共同で手掛ける『Call of Duty Mobile』は、11月にシーズン10を開始し、ゲーム内に世界のトップサッカー選手であるレオ・メッシ、ネイマールJr.、ポール・ポグバの3人が登場。
海外売上高は前年同期比20%増となり、3ランクアップで2位にランクインした。2019年10月のリリース以来、同作の海外売上高は累計16.6億ドル(約2,205億円)を突破している。
Hypergryphの『アークナイツ』(日本での配信をYosterが行う)は、日本における「2022大感謝祭・秋」等のイベント開催により、海外売上高が前年同期比215%に急増し、2,000万ドル(26億5,700万円)に迫る売上を記録した。期間中、セールスチャートで13位まで浮上し、伸び率チャートでも2位を獲得している。
マーベルIPを活用したNuverse(朝夕光年)のカードゲーム『MARVEL SNAP』も引き続き好調となり、セールスチャートで24位、伸び率チャートで5位を獲得した。
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また、Yostarの『雀魂 -じゃんたま-』は、日本においてTVアニメ「咲-Saki-全国編」とのコラボ第二期を開催し、今年で最大のフローを記録。海外売上高が前月比で7倍以上に急増してセールスチャート30位に浮上し、伸び率チャートで3位となった。
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AISNO Gamesの『無期迷途』は10月27日にリリースした直後、初日に日本と韓国のApp Store無料ダウンロードランキングでトップ2入りを果たした。これまでに全世界で3,200万ドル(約42億5,000万円)を超える売上を記録し、海外では韓国と日本が最も高い売上を記録している。
そのほか、伸び率チャートにランクインした新作としてSUNBORNの『ドールズフロントライン:ニューラルクラウド』が7位、Sky Entertainmentの『魔鏡物語』が8位を獲得している。
また、Century Gamesの3Dカジュアル放置系RPG『ベイラーレジェンド: Idle RPG』(Valor Legends: Dog Rescue)は、9月末に「犬を救出するミニゲーム」を追加。ハイパーカジュアルゲームとして人気の『Save the Doge』を模倣したミニゲームとなっている。
ストアページでもミニゲームを大々的に表示し、模倣元タイトルの人気に乗っかった戦略でダウンロードに誘導した結果、大きな反響を呼び、11月の海外売上高が211%と急増。伸び率チャートで9位を獲得した。
▲参考:WONDER GROUPの『Save the doge』
そして、ダウンロード数のランキングでは、Potato Games Studioのリズムゲーム『Piano Star: Tap Music Tiles』が10月に引き続き好調に推移し、11月には海外でのダウンロード数が115%増の1200万を記録。18ランクアップした先月から更に順位を上げ、今期のダウンロードチャートで首位を獲得した。
カタールW杯の影響により、フリック操作でゴールを狙うカジュアルなサッカーゲーム『サッカースーパースター』も好調に。前月比47%増の1000万ダウンロードを突破し、2位にランクアップしている。
ほか、4位に位置しているWonder Groupの犬を救出するハイパーカジュアルゲーム『Save the Doge』の人気に続く模倣タイトルとして、leonpatrioticの『Dog Rescue: Draw Puzzle』が、インドを中心に630万ダウンロードと急伸し、7位に初登場している。ゲーム性以外に、ビジュアルまで酷似した内容となっている。
Whitedotの合成ゲーム『マージフィッシュ – Fish Go.io』は、10月に海外でのダウンロード数が約16倍となり、11月にも122%増を記録。21ランクアップの8位に浮上した。