テンセント傘下TiMi Studioが開発するMOBA『王者栄耀』(海外タイトル:Honor of Kings)のグローバル版について、2月からブラジルで事前登録の受付が開始されている。
中国で圧倒的な人気を保つ『王者栄耀』は、中国国内からの売上が9割強を占めつつ、世界のモバイルゲーム市場全体で見ても傑出した収益性を維持しているタイトル。5vs5の対人戦をメインに、スマホで手軽にチーム対戦がプレイできるのが特徴。
グローバル版『王者栄耀』のパブリッシングを手掛けるのは、『勝利の女神:NIKKE』や『Tower of Fantasy(幻塔)』などの海外展開も行うテンセントのグローバルブランドLevel Infinite。
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現在、メキシコ、トルコ、エジプトなどいわゆる新興市場を中心にクローズドβテストが実施され、ブラジルでは事前登録受付を開始。同社は詳細な日程は明らかにしていないが、順当にリリースされればブラジルがテンセント自社ブランドによるグローバル版の初進出地域となる。
主要市場の欧米や競合タイトルの『モバイル·レジェンド: Bang Bang』が大きなシェアを占める東南アジアに先がけ、ラテンアメリカ地域からグローバル展開を進めていくようだ。
事前登録の受付開始に合わせて公開されたPVは、中国モチーフの代表的なキャラクター「云纓(うんえい)」がブラジル・リオデジャネイロに現れる内容で、現地と中国の文化を推し出したものとなっている。公開からまもなく230万回再生を超えており、その注目度の高さがうかがえる。
また、『王者栄耀』はグローバル展開と並行して、eSportsとしての展開も強めている。国際大会の様子を発信しているチャンネル「Hok Global Esports」や、地域ごとに専門の「HoK eSports」チャンネルが開設されており、活動するプロ選手・プロチームの情報発信を行っている。