カカオゲームズの放置系RPG『Eversoul』(エバーソウル)が、2023年1月5日のグローバルリリースから1ヶ月で累積売上約1,300万ドル(17億5,400万円※)を突破したことが明らかになった。米市場調査会社Sensor Towerのデータに基づいて、韓国メディア「THIS IS GAME」などが報じた。
※執筆時点の最新取引レートで計算
『エバーソウル』は韓国・ナインアークが開発し、カカオゲームズがパブリッシングする、アニメ調の3Dグラフィックスが特徴的な放置系RPG。ファンタジー世界を舞台に、「精霊」のキャラクターを収集し、育成する。
現在グローバルでサービスを開始しているものの、日本など個別にパブリッシングされる一部地域についてはまだ詳細なリリース日程が未定。
Sensor Towerによると、『エバーソウル』はリリース初日で韓国のGoogle Playストア、App Storeを統合したダウンロードランキングで1位を獲得。さらに、台湾のダウンロードランキング3位、タイのモバイルゲームダウンロードランキング10位にランクインし、アジア市場で好スタートを切った。
そして、2023年1月5日から2月4日までの1ヶ月間、全世界で約1,300万ドルの売上を達成。韓国モバイルゲーム市場のセールスランキングでは11位にランクインした。

同期間、全世界で韓国パブリッシャーがサービスしているモバイルゲームの中では『七つの大罪 ~光と闇の交戦(グランドクロス)』に次ぐ6位のセールスを記録している。

売上の地域別割合を見ると、韓国が56.8%で最も高く、そして米国が17.6%でその後に続いた。モバイルゲームの売上において、RPGジャンルの占める割合が比較的大きくない米国市場でセールスを伸ばしていることがわかる。

参考までに、2022年基準でRPGジャンルは韓国のモバイルゲーム売上の60.3%、日本のモバイルゲーム売上の46.7%を占め、両国で最も大きな割合を占めるジャンルとなっている。一方、中国市場は26.8%で2番目に大きな割合を、そして米国では12%で4番目にメジャーなジャンルとなっている。
『エバーソウル』はリリースにあたって、OST(オリジナルサウンドトラック)やウェブトゥーン(韓国発のデジタルコミック)を制作。 ゲーム内の恋愛システムとあわせて、マンガやアニメ、美少女ゲームなどが好きな層にアプローチを行った。
また、ゲーム内の要素として、領地に侵入するモンスターを制圧することを目的としたデコレーション/リフォームなどの建築システムを導入。Sensor Towerはこうした要素が米国のユーザーに馴染みあるものとして受け入れられたと分析している。
日本においては『勝利の女神:NIKKE』や『メメントモリ』など、放置系タイトルが現在の市場トレンドにもなっている状況。『エバーソウル』の具体的な国内リリース日程は不明だが、今後国内に上陸した際には、更なる成長を遂げる可能性がありそうだ。