モバイルアプリの市場調査を行うAppMagicは、 2023年2月に世界で最もダウンロードされたモバイルゲームのランキングを明らかにした。同社のデータに基づいて、mobilegamer.bizが報じている。
期間中、最もダウンロード数が多かったタイトルは『Roblox』で1900万DLを記録。2位以降には『Subway Surfers』が1800万DL、『キャンディークラッシュ』が1700万DLで続いた。なお1月と比較すると、トップの数値が約300万減少している(1月は『キャンディークラッシュ』が2200万ダウンロードで首位)。
Homaのハイパーカジュアルゲーム『Attack Hole』は、1月に1600万DL、2月は1300万DLとなり、累計ダウンロード数が3100万を突破。月を通して、週末に大きなダウンロード数を記録した。
Hungry Studioのブロックパズル『Block Blast』は、他タイトルが軒並みDL数を減少させる中、成長を継続し6位に浮上。12月の約150万DLに対し、1月は1000万、2月にはそれを上回る1200万DLを記録するなど、2023年初から爆発的な伸びを見せている。
サッカーゲーム『Football League 2023』も同じく成長を続け、欧米以外の市場でより人気を集めた。11月にリリースすると880万DLを記録し、12月に1300万、1月に1040万、そして2月は1190万DLを達成した。これは、インド、インドネシア、ブラジル、ベトナム、エジプトでの人気が原動力となっている。
カタールW杯の影響により、EAの『FIFA Mobile』は12月に2500万DL、1月に1600万DL、2月は1150万DLと大量にダウンロードされている。なお2022年12月のワールドカップ開催以前は、月間5~800万ダウンロードとなっていた。
Voodooのハイパーカジュアルゲーム『Mob Control』は、11月の350万DLから、12月は660万、1月は860万、そして2月は1140万と数ヶ月間好調に推移。
Neteaseのパーティーゲーム『Eggy Party』は1000万DLを記録。『Fall Guys』ライクなタイトルで、現在は中国のみで配信されている。今後欧米や日本でのリリースを予定している。
そのほか、11~20位のタイトルは以下の通り。
- 11. 8 Ball Pool (Miniclip): 10.1m
- 12. My Talking Tom 2 (Outfit7): 10.1m
- 13. Stumble Guys (Kitka Games): 10m
- 14. Gardenscapes (Playrix): 9.7m
- 15. Fishdom (Playrix): 9.1m
- 16. Bridge Race (Supersonic): 9m
- 17. Going Balls (Supersonic): 8.7m
- 18. Temple Run (Imangi): 8.6m
- 19. Thief Puzzle (TapNation): 8.5m
- 20. Township (Playrix): 8.5m
Supersonicの『Bridge Race』と『Going Balls』は、過去3ヶ月連続で900万近いDLを記録しており、安定したパフォーマンスを発揮。Imangi Studiosのランゲーム『Temple Run』は、2011年にリリースされたタイトルにも関わらずトップ20に返り咲いた。
『Subway Surfers』や『Temple Run』といったラン系のアクションゲームは、TikTokで拡散されることで人気が再燃する傾向にある。他にTikTokのバイラルによりヒットを記録したタイトルとしては、ミニゲームを多数収録した『Dumb Ways to Die』が2月に650万DLとなった。その比重は主要市場の米国(220万DL)、次いで英国(60万DL)に大きく偏っており、TikTokのトレンドが重要である一方で、波及する範囲は固定的であるようだ。