ゲームエイジ総研は、新型コロナウイルス禍の長期にわたる社会生活や行動制約の影響でライフスタイルが変化している中、ゲーマーの食事に関する意識がどのように変化しているのか調査を行い、その結果について発表した。
調査対象は、何らかのゲームをプレイした経験のある全国10~50代男女。調査時期は2021年9月、調査手法はインターネットで、2996のサンプル数を元にデータがまとめられている。
コロナ禍でおうち時間が増えたことにより、食に対する考え方や行動が変化したと答えたゲーマーは全体の32.3%(とても変わった+やや変わった)という結果に(グラフ①)。
年代別では、最も変化したと回答したのは20代で41.8%、次いで30代が34.9%と続く。あまり変化が見られないのが50代の27.9%。10代は「とても変わった」という回答が5.0%ほど見られるが、食に関しては同居している家族の影響を受けているためか、変化したという回答は40代と同程度という結果となった(グラフ②)
食に対する考えや行動について多かったのが、「自炊・料理をするようになった」という回答。「とてもあてはまる」「ややあてはまる」を合計すると47.8%と、半数近くのゲーマーが自炊をするようになったと回答している(グラフ③)。
自炊が増えた理由についてゲームエイジ総研によると、「摂取カロリーを抑えたい」、「免疫力を高めたい」、「食事の時間を楽しみたい」という大きく3つの傾向が見られたとのことだ。
「摂取カロリーを抑える」という点では、コロナ禍の影響で外出する機会が減り“コロナ太り”というワードも頻繁に耳にするようになったこともあり、摂取カロリーや食事と運動のバランスを考えるようになったゲーマーが多いようだ。
また、自炊はしないものの、家で食事を楽しむためにテイクアウトや宅配を利用するようになったと回答したゲーマーも見られたとのこと。ほかにも、少数ながら、自炊が増えたことによりストレスが増えたという回答も寄せられたそうだ。
続いて、「お菓子やスイーツを食べる量が増えた」と答えたゲーマーも多く、「とてもあてはまる」、「ややあてはまる」を合計すると38.8%に(グラフ④)。その一方で、「ゲームをしながら食べるという「ながら時間」が減った」というゲーマーは21.1%と、それほど増加していないことが分かった(グラフ⑤)。
多くのゲーマーが、自炊が増えたことによりメインの食事に対しては健康やバランスを考えるようになったものの、間食は別の楽しみとしてストレス解消に役立っている。従来の“ながら食べ”などのゲームの楽しみ方も、あまり変化していないことがうかがえる結果となった。
ゲームエイジ総研は最後に、「社会全般に食の健康意識の高まりはありつつも、ゲーム同様、“食”を娯楽のひとつと考え、できるだけ楽しもうとしている姿はゲーマーらしい意識変化といえるのではないでしょうか」とまとめている。
「ゲームエイジ総研」公式HP:https://www.gameage.jp/