
アメリカの調査会社Sensor Towerは、同社のブログにおいて「2021年9月の世界のモバイルゲーム売上高トップ」を公開した。なお、本記事の数字は同社の推計によるものである。
第1位はmiHoYoの『原神』、売上高は3億4,170万ドル(約380億円)だった。収益の約31.6%は中国のApp Storeからのもので、次いで米国が21.7%、日本が21%近くを占めている。
第2位はテンセントの『Honor of Kings』で売上高2億900万ドル(約232億円)。収益の約95%は中国からのもので、次いで台湾の2%だった。その後は同じくテンセントの『PUBG Mobile』、NetEaseの『Harry Potter:Magic Awakened』、Kingの『Candy Crush Saga』と続いた。
なかでも今回4位にランクインした新作『Harry Potter:Magic Awakened(邦題:ハリー・ポッター:魔法の覚醒)』は、まだ中国をはじめとした一部の国と地域でしか配信されていないにも関わらず、リリースから1ヵ月で売上高1億3,820万ドル(約154億円)を記録した。国別の収益比率は、中国が94%、台湾が3.6%、香港が2.4%となっている。
本作はタイトルの通り映画「ハリー・ポッター」を題材としたモバイルゲーム。ゲームの要は『クラッシュ・ロワイヤル』を彷彿とさせるストラテジーゲームのバトルを採用している。ただ、本作では決められたルートから砦を破壊するのではなく、プレイヤー自らがキャラクターを動かすなど、自由な操作感が楽しめる。
カードから召喚するモンスターや魔法をはじめ、自身のアバターで着せ替えも楽しめるなど、IPの世界観やキャラクターのみならず、ゲーム独自の要素も高く評価されている。
中国では”史上最も成功した「ハリー・ポッター」 のゲーム”と評されており、今後日本やアメリカ、ヨーロッパ圏のリリースを経て、さらなる収益増が予想される。なお、日本では配信がすでに決まっており、公式サイトなどが公開されている(関連サイト)。

世界のモバイルゲーム市場は、2021年9月にApp StoreとGoogle Play全体でプレイヤーの支出から73億ドル(約8,134億円)を生み出し、前年同月比で約11%の増加を記録した。
2021年9月の世界の収益の第1位は米国で、約20億ドル(約2,228億円)、全世界のプレイヤーの支出総額の約28%を占めた。第2位は日本で20.5%、第3位はGoogle Playが提供されていない中国で約18%となっている。