ゲーム制作スタジオ「Bokeh Game Studio」(ボーカ ゲームスタジオ)は、「SIREN」シリーズの屍人などのデザインで知られる髙橋美貴氏のインタビュー動画を公開した。髙橋氏がゲーム業界に入ったきっかけやデザインの面白さが語られるほか、同社が開発中の初回作に関するエネミーデザインについても言及されている。
Bokeh Game Studioは、『SILENT HILL』や『SIREN』、『GRAVITY DAZE』など、数々のゲームを制作したクリエイター・外山圭一郎が2020年8月13日に新設したゲーム制作スタジオ。
動画内で髙橋氏は、2003年にリリースされた『SIREN』にて、屍人のデザインとしてチームにジョインしたといった経緯を説明。その後も『SIREN2』(2006)と『SIREN:New Translation』(2008)のエネミーデザインや設定、世界観、スタイリングなどの担当を経て、同スタジオへの参加を決めたそうだ。
Bokeh Game Studioの初作品で髙橋氏は、エネミーデザインを担当しているという。デザインについて髙橋氏は、「元々人間だった部分があり、単に恐ろしい・強い・気持ち悪いというものではなく、哀れ・悲しい・滑稽な部分が織り交ざった内容になる」と紹介。「人間には無い“強烈な生命力”をデザインに落とし込む」ことを目標に、現在は色んな生き物を見てインスピレーションを高めている最中とのことだ。
また、自身の描いてきたデザインについて、「ダークな絵になっているが、意図してプレイヤーが驚かせようとしているわけではない」とし、「受け取った人が怖いという体験に辿り付く前に、面白い・美しい・悲しいなど色んな感情を受け取ってほしい」とコメントしている。
ホラー作品が持つ魅力に関しては「本来人間が生きていく過程で恐ろしい体験は避けて通りたい部分なのに、わざわざ体験しようとするのは人間らしくて面白い」と話したうえで、「“ゾッとする体験が楽しい”というのは言い表せないからこそ、自分はそこにチャレンジしたい」と続けた。
Bokeh Game StudioのYouTubeチャンネルでは、前述した外山 圭一郎氏やCOO・プロデューサーの佐藤一信氏にフォーカスを当てた動画も公開されている。同スタジオの作品について興味を持った方は、以下の動画もあわせてチェックしてみてほしい。