
アメリカの調査会社Sensor Towerは同社のブログにおいて、任天堂が提供する『どうぶつの森 ポケットキャンプ』の総売上が2億5000万ドル(約252億円)を突破していたことを明らかにした。なお、本記事の数字は同社の推計によるものである。
どうぶつたちとスローライフを楽しめる人気シリーズ「どうぶつの森」のスマートフォン向けアプリである『どうぶつの森 ポケットキャンプ』は、シリーズの雰囲気をしっかりと受け継ぎながらも、プレイヤーランク的な要素や時短にも使える課金アイテムの販売など、スマホゲーのユーザーに合わせた調整がされているタイトル。今年の11月21日には4周年を迎える。
そんな『どうぶつの森 ポケットキャンプ』は2017年のリリース以来、2020年は過去最高の売上を記録。これは、『あつまれ どうぶつの森』のヒットに牽引されたことに加え、世界的な新型コロナ感染拡大を受けて巣ごもり需要が増加したことが要因として大きいと考えられる。
実際の数字で見ると、2020年は売上高7,750万ドル(約87億円)を記録し、2019年と比べて23.6%の上昇となった。2021年は今のところ、5,150万ドル(約58億円)を売り上げている。また、2020年5月は840万ドル(約9.5億円)を獲得し、同タイトルの収益が過去最高となった月があった。ダウンロード数でも、710万DLを達成した2020年4月に続いて好調な様子だった。
そして、同作は全世界での総売上高が2億5,570万ドル(約289億円)に達し、任天堂が提供するスマホ向けタイトルの中では2番目に高い数字となっている。1位は『ファイアーエムブレム ヒーローズ』で9億2,960万ドル(約1,949億円)、3位は『マリオカート ツアー』で2億4,370万ドル(約275億円)。

売上の割合は日本が最も高く、1億7,200万ドル(約194億円)で、収益全体の67.3%を占めている。一方、米国は約21%で第2位、韓国は1.8%で第3位となっている。日本で最も人気な点も後押ししてか、同作の収益の半分以上がApp Storeからで、約61%を占めている。
興味深いことにダウンロード数では、同作が達成している6,180万DLの内、最も高い割合の国がアメリカで、全体の33パーセントにあたる2,040万DLを記録。日本は2位の7.8%で、フランスが6.3%の3位となっている。日本よりもアメリカの方がプレイヤー人口が多いにも関わらず、課金額は圧倒的に日本の方が多いということになる。なお、DLにおけるApp Storeが占める割合は54%。
上記の数字は、少なくとも『どうぶつの森 ポケットキャンプ』において、日本市場の収益性の高さを証明するものとなっている。