Googleは、同社が提供するGoogle Trends(トレンド)上で、2021年の急上昇ワードを発表した。ここでの急上昇ワードとは、Googleの検索エンジンにおいて、前年に比べてトラフィック数が急増した検索キーワードのことを指す。
日本における、全体の急上昇ランキングは以下の通り。ゲームタイトルは『モンスターハンターライズ』や『ウマ娘 プリティーダービー』がランクインしている。
【日本の急上昇ワード】
- 東京 2020 オリンピック
- 大谷翔平
- 東京リベンジャーズ
- モンスターハンターライズ
- 呪術廻戦
- ウマ娘 プリティーダービー
- 新型コロナウイルスワクチン
- 小松菜奈
- 夏目三久
- 小山田圭吾
カテゴリ別のランク付けもされており、「ゲーム」カテゴリでは、先ほど急上昇ランキングに登場した2作に加え、『Pokémon UNITE』(ポケモンユナイト)や『テイルズ オブ アライズ』、『バイオハザード ヴィレッジ』といった人気シリーズのタイトルが上位にランクイン。
【日本のゲーム急上昇ワード】
- モンスターハンターライズ
- ウマ娘 プリティーダービー
- Pokémon UNITE
- テイルズ オブ アライズ
- バイオハザード ヴィレッジ
- キーボー島アドベンチャー
- NieR Re[in]carnation
- Pikmin Bloom
- リトルナイトメア 2
- スーパーロボット大戦 30
ランクインしたタイトルを見ると、世界累計出荷本数750万本を突破(9月24日時点)した『モンハンライズ』、リリースされるやいなやセルランを席巻した『ウマ娘』、わずか4ヶ月半で5,000万DLを突破した『ポケモンユナイト』、シリーズ最速のペースで100万本を突破した『テイルズ オブ アライズ』……などなど話題に事欠かなかったものばかり。
無論、数字ばかりが話の種ではなく、有名ゲーム実況者をTVCMに起用した『リトルナイトメア 2』のプロモーションなども印象に残る施策として記憶に新しい。
ちなみに、6位にランクインした『キーボー島アドベンチャー』はスズキ教育ソフトが小学校での情報教育を目的に開発・運営しているキーボード(タイピング)検定サイト。
このワードに関しては、教育現場で提唱されているGIGAスクール構想やコロナ禍におけるオンライン学習の需要拡大など、さまざまな要因で利用が拡大したものと見られる。とはいえ、このランキングの中では少々異色な存在感を放っている。
日本の急上昇ワードの詳細は、Googleのブログ上でも公開されている。
また、世界の急上昇ワードは以下の通り。地域別の日本でもランクインした『モンハンライズ』や『バイオ ヴィレッジ』に加えて数々の大作タイトルが並んでいるが、ランキングを制したのは『POPCAT』となった。
【世界のゲーム急上昇ワード】
- PopCat
- FIFA 22
- Battlefield 2042
- モンハン ライズ (Monster Hunter Rise)
- Resident Evil Village
- Genshin Impact ※原神
- Call of Duty: Vanguard
- Far Cry 6
- Madden NFL 22
- Metroid Dread
『POPCAT』はブラウザ上で遊べるゲームで、内容は“画面をクリックすると表示されている猫の口が開き、クリック回数が記録される”という非常に簡潔なもの。『クッキークリッカー』などのクリッカーゲームよりもシンプルなゲーム性だ。

そんな『POPCAT』が話題になったのは、GoogleTrendsで確認すると今年8月のこと。タイミングとしては東京オリンピックが終了した直後で、突如としてTwitterトレンドで1位に浮上した様子。

『POPCAT』には国別に集計されたカウントの総数で競うランキング機能があり、執筆時点で1位は香港、2位タイ、3位台湾、そして4位に日本と続く。Googleの検索ボリュームもタイが最も大きな割合を占めており、アジアを中心に流行していることがわかる。流行に合わせ、口を開けた猫がネットミームとして広がっていった。
そのほか、ランキングにゲームカテゴリのある地域で急上昇ワードを覗いていくと、アメリカでは『Among Us』が首位を獲得するなど、国ごとの色が見られた。