ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)は、米国ワシントン州シアトルに拠点を置くゲーム開発会社「Valkyrie Entertainment」の買収について、正式契約を締結したことを発表した。 買収額を含む諸条件等については非公表。
2002年に設立されたValkyrie Entertainmentは、主にSIE関連タイトルのサポートスタジオとして活動してきた。『Infamous 2』や『Twisted Metal』『God of War』、そして2022年発売予定の『God of War: Ragnarok』で同スタジオの協力を得ており、その開発力の高さは折り紙付き。
SIE関連タイトル以外では、また、当スタジオは、他のAAAパブリッシャーの数多くの注目タイトルを手がけており、マイクロソフトの「Forza Motorspot」シリーズや『Halo Infinite』、ワーナー・ブラザース・インターナショナルでは『Batman: Arkham Origins』『Injustice 2』など、AAAタイトルの開発にも携わっている。
また、専門的かつ高品質なサポートを通じてクライアントの問題を解決することを目指し設立された同社は、高い評価を受けてきており、これまで100以上のプロジェクトの成功に貢献。
同社PlayStation Studiosの17番目のスタジオとして加入し、今後はSIE関連タイトルの開発をサポートしていく。つまり、SIE側としては独占タイトルの開発を強化していく構えだ。
今年だけでもSIEは、Housemarque、Bluepoint、Nixxes Software、Firesprite、Fabrik Games、そして格闘ゲーム大会Evoなど、数多くの企業を買収した(契約締結時点も含む)。2021年はSIEにとって買収の年でもあり、いずれもプレイステーションブランドの強化につながることだろう。
■SIE PlayStation Studios 統括責任者 ハーマン・ハルスト 氏 コメント
「コンソールからPCまで幅広いプラットフォーム向けに、アクションからサービス型ゲームまで様々なスタイルの高品質なタイトルを作り出すValkyrie Entertainmentは、適応性に富み、高い評価を受けているスタジオです。Valkyrieの多様な能力は、今後も素晴らしいゲーム体験の提供に注力するPlayStation Studiosのすべてのチームに歓迎されることでしょう。」
■Valkyrie Entertainment社長 兼 創設者ヨアキム・ウェジェマー 氏 コメント
「2002年以来、私たちは『ゴッド・オブ・ウォー』、『inFAMOUS』、『Twisted Metal』などのプレイステーションの名作を含む、100以上のタイトルの開発に貢献してきました。新たなチャプターでは、世界で最も才能のあるチームと今後も協働し、プレイステーションのファンの皆様が楽しめる、素晴らしい作品づくりに貢献できることを楽しみにしています。」