『FF7R』12月22日から60%OFFセールを実施。レッドXIIIの巨大3D映像広告や参加型CPなど発売後もプロモ施策に積極的

 スクウェア・エニックスは、2021年12月22日(水)からPlayStation Storeで 『FINAL FANTASY VII REMAKE(以下、FF7R)』および『FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE(以下、INTERGRADE)』の期間限定セールを開催すると発表した。また、PlayStation Plus加入者向けに提供されたフリープレイ版のアップグレード対応も決定。

 期間限定セールにより、PS4版のゲーム本編が60%OFFの価格で購入できる。PS5版の『INTERGRADE』に関しても定価9,878円(税込)の43%OFFで購入可能に。なお、12月16日からはEpic Games Storeでも販売開始している。

 『INTERGRADE』は追加エピソードが目玉になっているほか、PS4版と比べてライティングや質感、背景などの表現力が向上。4K画質を重視した「グラフィックモード」、60fpsのスムーズな動作を重視した「パフォーマンスモード」といったゲームモードの切り替えにも対応し、ゲーム内のワンシーンを撮影できる「フォトモード」などの新しい要素も追加されている。

 注目なのは、フリープレイ版の無償アップグレード対応も決定した点。

 2021年3月にPlayStation Plus加入者向けサービスであるフリープレイの対象タイトルとして提供されていた『FF7R』(PS4版)をライブラリ追加していたユーザーは、この『INTERGRADE』版に無償でアップグレードすることができる。なお、追加エピソードはアップグレードに含まれておらず別途購入が必要。

 フリープレイで初めてPS4版に触れたユーザーはこれまで、PS5版を遊びたい場合にはフルプライスで本編を購入する必要があった。アップグレードに対応したことで、追加エピソード分の課金をすればすべてのコンテンツを遊べるようになり、以前よりも手を出しやすくなった形だ。

 追加エピソード単体商品である「FF7R EPISODE INTERmission」の定価は2,178円(税込)で、前述のセール期間中は25%OFFで購入可能。

     

 そして、今回の発表にあわせて12月20日(月)7:00より「表参道ヒットビジョン(住所:東京都港区南青山5-1-25)」で「レッドXIII 巨大3D映像」を公開。さらに同日から、限定グッズが当たるユーザー参加型Twitterキャンペーンも開始した。

 スクエニは12月16日、キャンペーンに先がけて「神羅特別報道映像」と題した映像を公開し、特設サイトをオープン。“続編やDLCに関するものではない”としながら、何らかの展開を匂わせていた。

 上記の動画は、神羅ビルから脱走したレッドXIII(※)を捕まえるべく、神羅カンパニー捕獲対策室が、市民に情報提供を呼び掛けるという内容の、報道風PV。

※作中の主要キャラクターのひとりで、人語を操る赤毛の獣。

 その内容と連動する形で12月20日、表参道付近にレッドXIIIが登場。映像が放映されている「表参道ヒットビジョン」は肉眼で3D効果を得られるクリエイティブが特徴の約213㎡巨大L字型広告ビジョン。

 レッドXIII の登場期間は2021年12月20日(月)7:00 ~ 2022年1月2日(日)23:59となり約2週間。クリスマスや年末年始の人の流れにあわせて、インパクトのある肉眼3D広告で訴求を図る狙いだと考えられる。

 2021年10月に稼動開始したばかりの「表参道ヒットビジョン」は、周辺に人気ブランド店・カフェが多数入った商業施設や、ハイブランド店、セレクトショップなどが並び、表参道駅だけでなく原宿駅、渋谷駅からも人が流入する。交通量の多い表参道交差点に位置しており、国道246号を通行する自動車からも視認できる広告媒体。

▲出現場所:表参道交差点付近
 ビューポイント:東京都港区北青山3-6-20付近

 2020年に話題にのぼった中国や韓国の3D広告、今年7月の新宿「クロス新宿ビジョン」に出現した巨大猫など、肉眼で3D効果が楽しめるビジョン広告の広がりはまだ記憶に新しい。巨大猫が話題になったことを考えると、レッドXIIIもキャラクターを活用した広告として親和性が高いと言える。

 肉眼3D広告はゲーム業界でも『原神』や『IdentityV 第五人格』などのタイトルがこれまでに出稿しており、事例が増えつつある。3Dの広告はゲーム世界からキャラクターが飛び出してきたような感覚を味わうことができ、目新しさもあるためネット上でも評判が良い印象だ。

 そして、「レッドXIII巨大3D映像」では連動したTwitterキャンペーンを行うことで、さらに盛り上げを図る。

 内容は、現地で撮影した「レッドXIII 巨大3D映像」の画像/動画投稿や、公式Twitterのリツイートをしてキャンペーンに参加すると、抽選で77名に、「感謝状」「Amazonギフト券3,000円分」「レッドXIII アクションドール」の賞品セットが贈られるというもの。

感謝状

    

Amazonギフト券3,000円分

    

レッドXIII アクションドール

 感謝状とAmazonギフト券はオリジナルデザインであることに加え、「レッドXIII アクションドール」に関しては、公式ストアで7,480円(税込)の代物。同商品は可動式のぬいぐるみで、好きなポーズを取らせることができるのが特徴となっている。

 なお、リツイート対象となる公式ツイートについでは、後日映像付きのツイートが投稿されるとのこと。詳しくは特設サイトからも確認可能。

     

 Twitterキャンペーンといえばどうしてもフォロー&RTの一辺倒になってしまいがちだが、今回の取り組みは3D広告の出稿と絡めた「参加型のキャンペーン」として、プロモーションへの注目度も高めることが出来るひとつの事例となりそうだ。

 今回のプロモーション施策はセールやEpic Games Store配信に合わせた取り組みではあるが、発売後から年月が経過したタイトルのなかでは、ここまでの大規模な施策は珍しいといえる。

 『FF7R』は2020年4月に発売され、2021年6月にはPS5版(INTERGRADE)が発売された。コンシューマタイトルは往々にして発売後が最も業績に貢献するものだが、ロングセラータイトルは年末商戦に売上が増加したり、リピート販売として定期的に購入されたりと、粘り強さを見せるケースもある。『FF7R』(INTERGRADE含む)は年末商戦及びリピート販売によるポテンシャルを秘めており、今回のプロモーション施策で弾みをつける狙いがあったのかもしれない。

 とはいえ、このタイミングで大々的にキャンペーンを組まれているところを見ると、ユーザーとしてはどうしても“続編”の二文字が頭をよぎってしまう。本作の公式Twitter(@FFVIIR_CLOUD)が発売後も継続してツイート投稿を続けている点からも、続編の進捗に関係なく盛り上がりを見せているが、多くのファンが心待ちにしている次回作の情報が出るかどうか、今後のさらなる展開にも期待していきたい。

▲公式Twitterでは、発売後も時節に合わせた投稿を継続している。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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