
エビリーは、同社の動画SNSデータ分析ツール「kamui tracker」で独自に集計したデータに基づき、「2021年の新人YouTuberランキングトップ10(登録者数・視聴回数の2種)」を発表した。
このランキングは、kamui trackerで独自に集計したデータを用い、国内のYouTubeチャンネルの中で2021年に最も多くチャンネル登録者を獲得したチャンネルと、最も多く視聴回数を獲得したチャンネルを順位付けしたもの。
新人ランキング1位に輝いたのは、280万人以上のチャンネル登録者を獲得した「ジャにのちゃんねる」となった。2位は「深田えいみ / Eimi Fukada」、3位は「King & Prince」が続いた。
10位までのランキングは以下の通り。
※調査対象:日本国内でチャンネル登録者数1,000人以上のYouTubeチャンネル
:2021年1月1日以降に開設されたYouTubeチャンネル
1位の「ジャにのちゃんねる」が群を抜いた登録者数となっているが、他にも「King & Prince」や「LEOの遊び場【山田涼介】」などジャニーズを中心としたアイドルのチャンネルが上位にランクインしており、芸能人チャンネルが人気を獲得していることがわかる。
さらに集計期間外のためランクインはしていないが、今年12月16日からはジャニーズのゲーム好きが集まる「Johnny’s Gaming Room」が動画投稿を開始。執筆時点で早くも58.2万人のチャンネル登録者数を抱えており、2022年1月1日の本格始動に向けて視聴者を集めている形だ。
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【登録者数ランキング1位】ジャにのちゃんねる
嵐の二宮和也さんを筆頭に、KAT-TUNの中丸雄一さん、Hey! Say! JUMPの山田涼介さん、Sexy Zoneの菊池風磨さんの4人がYouTubeチャンネルのためにオリジナルユニットを結成したチャンネル。開設から21日間で登録者200万人を超えるという脅威の数字を叩き出している。
バラエティに富んだ動画を投稿しており、公開されている動画の監修と文字入れは二宮さんが、編集作業のほとんどは中丸さんが担当するなど、出演者本人たちで運営している。
【登録者数ランキング4位】とうあ
人気TikTokクリエイターとしても活躍しているとうあチャンネル。TikTokの方は2019年から開設しており、TikTokから流入する事例のひとつ。このチャンネルはTikTokの動画を投稿せず、YouTube向けに動画を新たに撮影している様子。メイク前後の変化を見せる話題で、人気急上昇中。
ほか、9位にはホロライブプロダクション所属のVTuber「Laplus ch. ラプラス・ダークネス – holoX -」もランクイン。
次に、視聴回数ランキングに目を向けると、2021年の特徴として「ひろゆきの部屋【ひろゆき, hiroyuki】切り抜き」や「ひろゆき思考 【切り抜き】」「バンカラジオ 切り抜き」など切り抜きチャンネルの伸びが非常に目立った。

芸能人のチャンネルが大きく登録者を伸ばし、注目を集めている一方で、こうした切り抜き動画が多く視聴されていることに関して、「kamui tracker」を運営するエビリーは「著名人の思考や情報を効率よく得たいという視聴者の需要が多いことが考えられる」と分析。
可処分時間が限られている都合上、1~2時間以上継続して配信を観ることは難しく、数分で要点をまとめた切り抜き動画は非常に効率が良い。情報の正確性はともかく、短い時間で求める答えを得られることから支持を得ているのだろう。
そして、第3者が行う切り抜き動画にはもともと著作権侵害の問題があったが、近年では投稿者が許諾を出すケースが増えていることも追い風となっている。代表的なのは「ガジェット通信クリエイターネットワーク」の取り組みで、申請することで提携しているクリエイターの切り抜き動画を作成し、ルールに基づいて収益を得ることが可能になる。
【視聴回数ランキング1位】ひろゆきの部屋【ひろゆき, hiroyuki】切り抜き
そして、上記の取り組みで切り抜きができるクリエイターの筆頭が「ひろゆき, hiroyuki」となり、これまでに多くの切り抜きチャンネルが開設されている。この切り抜きチャンネルでは、ひろゆき本人の1〜2時間超に渡る動画の中から10分程度にまとめた動画を作成し、投稿を行っている。
視聴回数が600万回を超えるものもあるなど人気の動画が数多く存在し、視聴回数ランキングで1位を獲得した。なお「ひろゆき, hiroyuki」チャンネルの切り抜きでは、動画再生で得た収益の50%が切り抜きチャンネルに分配されるという。
そのほか、「バンカラジオ 切り抜き」は元動画のクリエイター自らが切り抜きを行うチャンネルで、9位にランクインした。