ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、同社が運営する公式Twitterアカウント(@PlayStation_jp)で、「PSShareランキング2021」を発表した。
ランキングには、PS5/PS4のShare機能を使って、今年もっともTwitterでシェアされたタイトルが掲載。結果は以下の通り。
首位を獲得したのは『エーペックスレジェンズ』(Apex Legends)となり『原神』、『ファイナルファンタジーXIV』(FF14)がその後に続いた。
Twitterにスクリーンショットやビデオクリップをシェアするタイミングとして考えられるのは、全般的に「上手いプレイができた瞬間」や、PvPオンラインタイトルにおける「マッチのリザルト」、ガチャ採用タイトルでの「ガチャ結果」、フォト機能を活用した「映える画」が撮れたとき……といった辺りが主だろうか。
ほかにも、「予測外の出来事」が起こったときや、「バグが発生」したときなどさまざまな理由で拡散が行われるほか、オンラインタイトルにおいては「悪質なプレイヤーを発見した」などのネガティブな理由も少なからず含まれると考えられる。
『エーペックスレジェンズ』は今年4月、世界のプレイヤー数が1億人を突破。日本でいま最も勢いのあるバトロワ作品と言える。ほかのランクインタイトルを見ても、PvP要素のあるオンラインタイトルは全体的にシェアされやすいと考えられるだろう。
『原神』はガチャを採用している作品であることから、ガチャ結果のシェアや、ガチャで追加されたキャラクターのクリップ作成が盛んになっていると思われる。また、アニメ調のグラフィックや派手なエフェクトによって、画面映えがしやすいことも要因のひとつだろうか。
「The Game Award 2021」ではベストモバイルゲーム賞を受賞したことが記憶に新しいが、今回のランキングを見ると、PS4/PS5で遊ぶユーザーもやはり相当数いるようだ。
続く『FF14』と『ゴースト・オブ・ツシマ』は、どちらもフォトモードの充実度が特徴的。フィルタなどでガラッと雰囲気が変わるほか、ロケーションに関しても単なるフォトリアルにならず、幻想的な雰囲気で “映える”スポットが多い点が思わずシェアしたくなる理由になっている。
今年12月7日に4度目の大型拡張パッケージ「暁月のフィナーレ」が発売された『FF14』については、長期にわたるプレイによって自キャラ愛が育まれ、事あるごとにスクリーンショットを撮るプレイヤーも少なくないだろう。
一方、黒澤明監督作品からの影響が色濃い『ゴースト・オブ・ツシマ』では、黒澤明監督をリスペクトした「黒澤モード」なる画面機能が用意されており、時代劇さながらの映像が撮れる点が話題を呼んだ。
同作の発売は2020年7月だが、壱岐を舞台にした新ストーリーなどが追加された『ゴースト・オブ・ツシマ ディレクターズカット』が今年8月20日に発売。PS5でも発売され、4K解像度にも対応したことで本作の美しいロケーションの魅力が存分に発揮されていた。
また、『モンスターハンターワールド』は2018年1月26日に発売され、2019年9月6日にリリースされた大型拡張コンテンツ『モンスターハンターワールド:アイスボーン』から数えても1年以上期間が空いたタイトルであったにも関わらず、8位にランクイン。『アイスボーン』では、新たにフォト用の「ビューモード」が追加。
今年は最新作『モンスターハンターライズ』の発売や、『モンスターハンターワールド』に登場した“陽気な推薦組”が主人公となるNetflix独占アニメーション作品「モンスターハンター:レジェンド・オブ・ザ・ギルド」が配信されるなど、さまざまな動きでシリーズ全体が盛り上がった。セールも頻繁に行っていたことから、新規を取り込みつつ根強く支持し続けられているのだろう。
そして、今回のタイトルで少々異色な『英雄伝説 黎の軌跡』(読み:くろのきせき)が10位にランクイン。完全にソロ指向のRPGでフォト機能非搭載、しかも他タイトルよりも発売時期が遅い2021年9月30日の発売だったことを考慮すると、かなりの大健闘を果たしたタイトルとなった。
『英雄伝説 黎の軌跡』は「軌跡」シリーズ11作目の作品にして、メーカーである日本ファルコム創立40周年の節目を飾るタイトル。内容としても、長らく続いてきた物語の折り返しとして、新たな舞台・一新されたシステムとなり新規ユーザーも入りやすいタイミングとなった。
同シリーズは物語が地続きとなっているのが特徴で、『英雄伝説 黎の軌跡』の作中においても過去作を思わせる繋がりの示唆が随所に散りばめられている。
過去作を知らなくてもストーリーの理解には支障が出ないものの、わかりやすい例では「過去作のキャラが成長して登場する」など、ファンにとって嬉しい要素が多かったことが「思わずスクショ」してしまうことに繋がったと考えられる。それから、従来作からグラフィックも大幅に強化され、技演出に磨きが掛かっている。あとは、紳士的な理由……が少々。
まとめとして、基本プレイ無料タイトルや、PvPメインのオンラインタイトルが強い印象がある今回のランキングだが、『FF14』や『ゴースト・オブ・ツシマ』、『モンスターハンターワールド』に関しては、フォト機能の充実によってシェアを促進し、露出を伸ばした好事例と言えそうだ。
なお、同ランキングは「#PS4share」もしくは「#PS5Share」とタイトル名のハッシュタグが共に含まれている投稿を集計対象としていたため、盛り上げたいタイトルがあるユーザーには今後、シェアの際に両ハッシュタグを消さずに投稿することが推奨される。