
ネクソンは、映画監督アンソニー・ルッソ氏とジョー・ルッソ氏らが設立したエンターテインメント制作会社AGBOに4億ドルの戦略的マイノリティ投資を行ったことを発表した。今回の投資によりネクソンはAGBOの株式を少なくとも38%保有することになり、AGBOの経営陣等の合計に次ぐ筆頭株主となる。
今回の投資は、ネクソンの映画・テレビ分野における既存及び新規IPのグローバル展開を促進することを目的としている。今後はAGBOによるエンターテインメント領域の制作、IP保有をサポートしていくとのことだ。AGBOから要望がある場合は、2022年上半期に最大1億ドルを追加投資を行う予定としている。
また、本取引におけるネクソンの中心メンバーである、ニック・ヴァン・ダイク氏とNexon Film & Television部門のシニア・バイスプレジデントであるティム・コナーズ氏は、AGBOの取締役に就任。AGBOのルッソ兄弟及びCEOであるジェイソン・バーグスマンと共に、同社の取締役会に参加する予定となっている。
2017年に設立したAGBOは、これまでに映画やTVシリーズ、デジタルメディア、ゲーム・インタラクティブエンターテインメントに及ぶ壮大なグローバルシリーズの構築に注力してきた。
監督と脚本を手がけた「アベンジャーズ」シリーズなどマーベル映画4作品は、累積興行収入が70億ドルを記録。2020年、AGBOが手掛けた映画『タイラー・レイク -命の奪還-』(Extraction)は、Netflixで史上3番目に多く視聴されるほどの人気作となっている。
AGBOの共同設立者及びエグゼクティブ・チェアマンであるアンソニー氏とジョー氏は今回の投資について、「ネクソンとの協業は、エンターテインメント分野にとって重要なターニングポイントであり、グローバルで映画制作とゲームの融合を促進させて参ります」とコメント。
Nexon Film & Television部門責任者及び最高戦略責任者であるのニック・ヴァン・ダイク氏は、「映画とテレビを活用することにより、ゲームタイトルのエンゲージメントが向上し、より長きに渡りサービスを継続できるようになります。彼らと共にゲーム、映画、テレビ、商品化など横断的に広がるコンテンツをゼロから制作できることを嬉しく思います」と続けている。