ソニーは、世界最大のテクノロジー見本市「CES 2022」にて、SUVタイプの電気自動車(EV)VISION-S 02を発表した。
本車両は、公道走行試験等を展開しているプロトタイプ(VISION-S 01)と共通のEV/クラウドプラットフォームを採用。広い室内空間を用いたエンタテインメント体験や7人乗車のバリエーションなどを通して、様々なライフスタイルへの対応を推進していくとしている。
2020年12月より欧州にてVISION-Sの公道走行テストを開始し、車内外に搭載されたイメージング・センシング技術やヒューマンマシンインタフェース(HMI)システムなどの安全性やユーザーエクスペリエンスについての検証を行ってきたソニー。
VISION-Sは、CMOSイメージセンサーや立体空間を3Dで正確に把握するLiDAR(ライダー)などの周囲360度に張り巡らされたセンサーが搭載されており、リアルタイムに周辺環境を認識。
緊急車両の走行などの周辺環境の状況を車内でも的確に判断できるよう、車内の音響システムやHMIシステムと連携した直感的なドライバーインタラクションを提供しているとアピールしている。
5G通信を含めたモバイル通信を用いて車両とクラウドシステムを連携させることで、車両設定やキー施錠、ユーザー設定の同期が可能。アップデートがOTA(Over the air)で車両へ反映されていくため、セキュリティ面、サービス機能や付加価値提供については継続的に向上させていくことができるとのことだ。
また、VISION-Sには、車室内の前方パノラミックスクリーン及びリアシートの各席のディスプレイに映像配信サービス「BRAVIA CORE for VISION-S」が搭載。車内で映画を楽しむことはもちろん、自宅のPlayStationにリモート接続することで、ゲームプレイを楽しむこともできるそうだ。
ソニーは2022年春に、事業会社「ソニーモビリティ株式会社」の設立を予定。今後はEVの市場投入を本格的に検討するとしている。