コナミの名作アクション「悪魔城ドラキュラ」シリーズのNFTが本日より発売開始。新規描き下ろしビジュアルなど14のアート作品が登場

 コナミデジタルエンタテインメントは、「悪魔城ドラキュラ」シリーズを題材としたNFT(非代替性トークン)の販売を、全世界に向けて開始すると発表した。1月13日(水)7時より、NFTマーケットプレイス「OpenSea」にてオークション方式で販売開始予定となっている。

 

 『悪魔城ドラキュラ』は、第1作の発売から35年を超える歴史を持つアクションゲームシリーズ。今回の販売では、「KONAMI MEMORIAL NFT」として、過去の人気作から選ばれたゲームシーンやBGM、新規描き下ろしビジュアルなど14のアート作品が登場する。

 発行点数は各1点のみとなっており、今回販売するNFTと同一のNFTの再販は行われないとのこと。ただし、同一のゲームタイトルのデータに紐づくNFTを今後販売する可能性はあるとしている。

 ゲーム業界で少しずつ話題に上がってくるようになってきたNFT。

 スクウェア・エニックスは2021年よりNFTを活用したブロックチェーンゲームへの研究・投資を実施。10月14日にNFTデジタルカード『資産性ミリオンアーサー』を発売するなど具体的な取り組みを見せ、2022年の年頭所感ではブロックチェーンゲームへ本格参入することを明記している。

 一方で、NFTが持つ投資的な側面を否定する声もある。過去にはホラーFPS『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chernobyl』へのNFTアイテムの導入において批判が殺到し、販売が中止になるといったケースが発生した。NFTの取り扱いは、炎上してしまうリスクを孕んでいることも確かだ。

 今回コナミデジタルエンタテインメントより発表されたNFTは、「KONAMI MEMORIAL NFT」として販売される。「悪魔城ドラキュラ」シリーズ以外にも、多数の自社IP作品のNFTを販売していく予定なのだろう。今後の動向について、引き続き注目したい。

 

KONAMI MEMORIAL NFT (一部)

●「悪魔城ドラキュラ」  悪魔城ピクセルアート

シリーズ35周年を記念して新規に描き下ろされたオリジナルのピクセルアート。ゲーム中に登場する悪魔城のマップをベースに、ステージ画像や敵キャラクターを追加し、「悪魔城ドラキュラ」の内容を追体験できる。

●「悪魔城ドラキュラ Circle of the Moon」 日本版 メインビジュアルアート

2001年にゲームボーイアドバンス向けに発売されたタイトルの日本版のメインビジュアル。 主人公ネイサンとドラキュラの死闘の始まりを予感させる作品。

●「悪魔城ドラキュラ」Vampire Killer

ゲームシーンを背景に、シリーズ1作目「悪魔城ドラキュラ」のブロック1のBGMを楽しめるアート。

●悪魔城ドラキュラ」ダイジェストムービー

記念すべき第一作の印象的なシーンを中心に編集したダイジェストムービー。 偉大なるヴァンパイアハンター「シモン・ベルモンド」による悪魔城攻略の記録を3分34秒に凝縮。

 

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島中 一郎(Ichiro Shimanaka)
島中 一郎(Ichiro Shimanaka)https://www.foriio.com/16shimanaka
ライター。ゲーム・アニメ業界を中心にニュース記事の執筆、インタビュー、セミナー取材などマルチに担当。ボードゲームが趣味であり、作品のレビューや体験会のレポートを手掛けるほか、私生活で会を催すことも。無類のホラー好き。

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