Cygamesとブシロードは1月6日、「Shadowverse」(シャドウバース)のリアルカードゲーム『Shadowverse EVOLVE』についての概要を明らかにした。1月6日(木)14時より開催した発表会でその内容が確認できる。
まずおさらいしておくと、『Shadowverse』は「フォロワー」、「スペル」、「アミュレット」という3種類のカードで40枚のデッキを編成して戦い、相手リーダーキャラクターの体力を0にしたら勝利となる、スマートフォン/PCでプレイ可能なデジタルカードゲーム。
現在、日本語を含む9言語が世界にリリースされ、累計ダウンロード数は2,500万を突破。eスポーツシーンにも参入し、賞金総額2億8,000万円の世界大会開催やプロリーグ設立なども行っている。
その『Shadowverse』を基に、リアルカードゲームとして展開する新商品が、『Shadowverse EVOLVE』。企画・開発は引き続きCygamesが担当し、製造・販売・運営をブシロードが担当、2社の共同事業にて、2022年4月より商品展開を開始する予定となる。
価格に関して、スターターデッキ6種は各1,650円(税込)、ブースターパック第1弾「創世の夜明け」は1パック 385円(税込)、1ボックス 6,160円(税込)となる。発売日は共に2022年4月28日(木)。
『遊戯王 デュエルリンクス』や『デュエル・マスターズ プレイス』など、トレーディングカードゲーム(TCG)がDCG化する例はこれまでにもあったが、逆にデジタル発のタイトルがリアルカードゲームになった形だ。
『Shadowverse EVOLVE』の基本ルールは、選んだリーダーの「クラス」で、40枚以上、50枚以下のデッキと最大10枚のエボルヴデッキの2種類のデッキを構築し、対戦相手とバトルPPを使いフォロワー、スペル、アミュレットをプレイし、相手のリーダーの体力を0にすれば勝利となる。
クラスは全部で7クラスとなり、「エルフ」「ロイヤル」「ウィッチ」「ドラゴン」「ビショップ」「ニュートラル」そして、『Shadowverse』に登場するネクロマンサーとヴァンパイアの両クラスを統合し「ナイトメア」がオリジナルクラスとして登場する。
なお、「ネメシス」はリアルカードゲームでの再現することの難しさやカード数などを理由にクラスとしては登場しないが、カード自体は他クラスとして採用されるという。
以上のように『Shadowverse』をベースとしながらも、リアルカードゲームゆえの調整が垣間見える。また、『Shadowverse EVOLVE』ならではの新規要素も搭載。
「エボルヴ」は、特定のフォロワーがコストを支払うことで、エボルヴデッキから進化(エボルヴ)させることができるシステム。また、「クイック」は相手のターン中に特定のタイミングでコストを支払えばプレイ可能となるカードを指す。具体的な運用法などはまだ明らかになっていないが、同作特有の戦略的要素となりそうだ。
そして、『Shadowverse EVOLVE』用のアプリが開発されているという。クラスのリーダースキンに対応し、お互いの体力やPPの管理など、ゲームをプレイする際の利便性が向上する内容。また、『Shadowverse』に存在したエモート機能(新規収録有)も実装予定。デジタルとリアルの要素を組み合わせた、同作ならではの仕組みだ。
前述の6クラスそれぞれが収録されたスタートデッキは2022年4月28日(木)発売予定。40枚のデッキ、10枚のエボルヴデッキ、そしてリーダーカード 1 枚で構成されており、購入すればすぐにでもバトルを始められる仕様。
また、ブースターパック第1弾「創世の夜明け」も同日発売となり、完全新規のカードに加えて、『Shadowverse』のリリース初期に実装されたカード群が収録されている。
現在、公式Twitter(@shadowverse_ev)では各クラスリーダーの担当声優によるサイン色紙が当たるフォロー&RTキャンペーンを実施中。
ほかにも、βテスト(体験会)抽選の申し込みや、全国初心者講習会開催、「スターターデッキ」予約キャンペーンなどのアナウンスが既に行われている。
Cygamesの人気IPを活用し、ブシロードのカードゲームに関するノウハウをフルに使った『Shadowverse EVOLVE』。発売までのプロモーション戦略にも注目だ。