セガ、P2EのNFTの導入に慎重な姿勢。サービスを模索しつつも、ユーザーの声を優先する方針

 

 セガサミーホールディングスは、P2E型※のビジネスモデル及びNFTについて、導入に慎重な姿勢を明らかにした。同社が公開した、2022年3月期経営会議「セガサミーマネジメントミーティング 2021」のコンシューマ分野の成長戦略に関するセッションで語られている。

※Play-to-Earn (ゲームをして稼ぐ)の略。

 資料によると、代表取締役社長グループ CEOの里見治紀氏は“NFT については、いろいろと実験していきたいと考えており、既に様々なスタディや検討を開始している”としながらも“P2E に関して、現時点で決定していることはない”と説明。

 現在までに、Ubisoftが海外向けにNFTプラットフォーム「Ubisoft Quartz」を発表するなど、国内外を含めてさまざまな動きが見られているが、ユーザーの反応は芳しくない。

 NFTについては投機的な色彩が強く感じられ、コンテンツの面白さに直結するイメージが湧きにくいことが否定的に捉えられる要因のひとつと考えられる。また、ブロックチェーン技術を活用することで消費するエネルギー量の多さについて心配する声も上がっている。

 そうした懸念の中で里見氏は“ネガティブな要素をいかに軽減していけるか、日本のレギュレーションの中でどこまで導入できるのか、 また何がユーザーに受け入れられて、何が受け入れられないのか等を慎重に見極めながら、われわれのミッションである「感動体験を創造し続ける」コンテンツにつながるものであれば検討をして行くし、ただの金もうけと思われてしまうようなものであれば、展開を見送るといった判断軸で考えて行きたい。”とのスタンスを明らかにした。

 セガは2021年4月、double jump.tokyoとの協業によりブロックチェーンの技術を活用したNFTデジタルコンテンツをグローバルに展開していくことを発表している。

 このときの発表によれば、セガが保有する過去のIPについて、発売当時のビジュアルアートやゲーム内で使用された映像、BGMといったデジタル資産をNFTコンテンツとして販売していき、これを皮切りにNFTコンテンツを活用したサービスを模索していく形だ。2022年3月期 第2四半期の決算資料でも、新たなエコシステムに対する投資としてNFTの単語が並んでいる。

 同技術の可能性を探りながらも、ユーザーの声を第一に考える姿勢を崩さないというセガ。NFTが新たな感動体験を創出するカギと成るか否か、今後の動きに注目したい。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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