Activision Blizzardは、セクハラやその他の不正行為に関する対処として、37人の従業員を退社、さらに44人に懲戒処分を課したことを発表した。
同社は、これまでに『Call of Duty』や『Diablo』『Overwatch』など名だたるシリーズタイトルを世に送り出してきた世界有数のゲームパブリッシャーだ。
同社は2021年7月より、女性従業員に対するセクハラなど社内の差別問題に対処していなかったとされ、カリフォルニア州公正雇用住宅局から提訴されていた。ウォールストリートジャーナル(WSJ)は、Activision Blizzardは職場の不正行為などに関する約700件の報告を受けていると報道しているが、同社は数字に関して否定している。
さらにWSJは2021年11月、Activision BlizzardのCEOであるボビー・コティック氏が、同社における複数の性的不正行為疑惑を認識していたことを主張。その内の数件は、コティック氏を支持する同社の取締役会に対して隠していたと続けている。
一連の報道の影響もあり、Activision Blizzardの株価は2021年7月下旬から30%近く下落。約1万人の従業員のうち20%近くが、コティック氏の辞任を求める嘆願書に署名しているという。
署名を受け、コティック氏は「会社の文化的問題を迅速に解決できない場合は辞任する」と上級管理職に語ったと報じられている。