
イー・ガーディアンのグループ会社である、EGテスティングサービスは、開発中のゲームが定めた基準通りの設計になっているかを検査する「開発レギュレーションテスト」を提供開始。
EGテスティングサービスは、安心・安全なインターネット環境の実現に向け、ネットセキュリティに関わる様々なサービス展開しているイー・ガーディアングループの中で、ゲーム・Webサイト・モバイルアプリ等のソフトウェアやハードウェアのテスト(第三者検証)、デバッグ業務を提供している。
「開発レギュレーションテスト」は、ゲームパブリッシャーがディベロッパーに求める、ゲーム内通貨(無償、有償)の使用順等の機能面のルールや、デザイン(露出度、暴力的な表現)の基準など各種レギュレーションの策定・コンサルティングを提供。特に、各工程の開発の進行にあわせてそれらの基準に沿って実装されているかどうかのチェックまでを行うことで、各社の認識ミスや不十分な理解から生じる仕様のミスをなくし、円滑なゲーム開発を可能にする。
「開発レギュレーションテスト」概要
<サービス内容>
・ゲーム開発における機能面、デザイン面、その他仕様に関するレギュレーションのコンサルティングを実施
・開発の進行にあわせ、レギュレーションに沿って実装されているかどうかを確認するテストを実施
<サービスフロー図>

なお、本サービスを展開するにあたって、以下のコメントを出している。
現在、国内ゲーム市場は10年連続で拡大を続け、さらに新型コロナウイルスによる外出自粛から巣ごもり需要が増加し、長時間プレイするユーザーが増加するなどますますゲームの需要は増しており今後も市場の拡大が予測されております (*)。
ゲーム業界においてゲームの企画から宣伝、販売までを行うゲームパブリッシャーは、市場の拡大や時流に合わせて新規タイトルを配信・販売するために、より効率的な開発・運営体制を築きながら自社のコア業務に注力できる環境作りに注力するなかで、ゲーム開発において各工程を専門の企業に委託する「分業化」が急速に進行しております。これにより1つのゲームタイトル完成までに数多くの企業が連携し、スピーディかつ質の高い作品が生み出されるようになりました。一方でその弊害として、企業間の連携の中で認識ミスや不十分な理解によるディスコミュニケーションが要因で発注元の意図しない仕様が実装されるなど、開発全体のハンドリングが難航するケースが生じています。
これらの問題を防ぐべく、制作の主幹となるパブリッシャーは、ゲームプラットフォーマーがそれぞれに定める基準だけでなく、ゲーム開発における独自のレギュレーションを設け最低限守るべき基準を定める必要がありますが、市場の拡大に伴い開発が優先されるなか、現況ではそこまで手が回らないという現状があります。
さらに意図しない仕様を実装したままリリースされた場合、リリース直後にメンテナンスを余儀なくされるなど、正常なゲーム運営の妨げとなる事態にも繋がりかねず、早急な対策が求められております。
このようなニーズを受け、EGテスティングサービスは、ゲーム開発におけるレギュレーションの策定から、レギュレーションに沿って開発・実装されているかどうかのチェックまでを行う「開発レギュレーションテスト」を提供する運びとなりました。
(*) 出典:ファミ通ゲーム白書2020、ファミ通モバイルゲーム白書2021