1月25日、Blizzard、Ubisoft、SEGA、LucasArts、Activision、Sierraなどに在籍していたベテランクリエイターたちが結集した、パリを拠点とする新スタジオ「NEW TALES」が設立されたことが発表された。
発表によると、NEW TALESは新規IPのパブリッシングと開発を自社スタジオにてワンストップで行うほか、提携した外部スタジオ向けに選任のチームを用意するグローバルなパブリッシングサービスの提供を予定。
また、同社は「Hearts of Gamers」「Always on the Move」「We Are One」「Gaming for Good」という4つのコアバリューを中心に、日々の業務や会社の重要な意思決定を進めていくという方針を明らかにしている。
4つのコアバリューについて、コーポレートサイトで語られている内容は以下の通り。
- Hearts of Gamers:それぞれのゲームが持つDNAとプレイヤーコミュニティを戦略の中心に据える。
- Always on the Move:最新のトレンドと技術開発を受け入れ、成果を最大化することに集中する。
- We Are One:「Together Everyone Achieves More」(TEAM)を信条に、チーム、パートナー、コミュニティとの連携を構築する。
- Gaming for Good:ゲームのより良い明日を切り開くために立ち上がり、世界の課題を意識して行動する。
そして、同社のスタッフはゲーム業界で平均22年の経験を持つベテランによって構成されているのが特徴。いずれも、世界的なパブリッシャーで技術を磨いてきた人物ばかり。
まず社長兼CEOであるCédric Maréchal氏は、Blizzard、Vivendi Games、SEGA、Cryoといった企業で約30年の経験を持ち、Activision Blizzardの国際SVP(シニアバイスプレジデント≒社長補佐)を務めたこともある人物だ。
また、同じくCEOのBenoit Dufour氏はActivision Blizzardの国際VPを務め、過去にはVivendi Gamesにも在籍。CGO(最高成長責任者)であるDelphine Le Corre氏はBlizzard EntertainmentのEMEA(Europe、the Middle East、Africa)のシニアディレクターとしてビジネス開発、ライセンス供与、販売、ゲームプロジェクト管理、ローカライズに携わってきた。
Ray Gresko氏は『ディアブロ』に携わり、『オーバーウォッチ』の共同リーダーを経て妻のKim Gresko氏と共に自身の開発スタジオ「Blue Silver Studios」を立ち上げた人物。Kim氏もこれまでに複数のタイトルに携わり、両氏共にアドバイザーとしてコンサルティングを行う。
同じくアドバイザーのJulia Humphreys氏は、『ディアブロ』のシニアプロデューサーや『オーバーウォッチ』制作ディレクターといったオリジナルIPでの役割に加えて、マーベルやディズニーなどのライセンス作品にも携わってきた人物。
上記のようなベテランメンバーを中心に、NEW TALESはすでにパートナーと協力しながら、最初のIPを生み出すべく制作能力を高めているという。今後、どのようなタイトルが発表されるのか注目だ。