バンダイナムコグループ、IPごとのメタバース開発を発表。2022~2024年度にかけて「IPメタバース」に150億円を投資

 バンダイナムコホールディングスは2月8日、2022年3月期 第3四半期の決算資料を公開し、バンダイナムコグループの新中期計画(2022年4月~2025年3月)を発表した。

 その計画の中で、ファンとつながるための新しい仕組みとして「IPメタバース」の開発を表明している。今後3年間で150億円をデータ基盤の構築(データユニバース)、およびメタバースに向けたコンテンツの開発に投資する方針。

 

 同社は2018年4月から開始した前中期計画において「CHANGE for the NEXT 挑戦・成長・進化」を掲げ、IP軸戦略の強化を目的に重点戦略を推進してきた。

 そして、今回発表した新中期計画では、「Connect with Fans」を新たなビジョンに掲げる。これは、「バンダイナムコに好意・共感を持つ世界中のFans(IPファン、パートナー、社員、社会)と深く、広く、複雑につながっている存在」を目指すというもの。

 そのために、同社は新中期計画においてもIPを軸にした戦略を展開。「ファンとつながるための新たな仕組み」として、同社が保有するIPごとにメタバースを開発する「IPメタバース」計画を推進していくという。

 バンダイナムコが目指す「IPメタバース」では、「ガンダム」であれば「ガンダムの情報が集約されたメタバース」として、ファン自らがアバターに扮して情報にアクセスできるという。

 メタバース内のコンテンツには、フィジカルな商品や場とデジタルが融合するバンダイナムコならではの仕組みも想定。また、ファンやパートナーがつながるオープンなコミュニティとしての役割も担う。

 ここでの「フィジカルな商品や場」とは、「ガンダム」で例えるなら公式ガンプラ総合施設である「THE GUNDAM BASE」やその商品などを指す。

 

 バンダイナムコは「IPメタバース」で形成されるコミュニティや、実装されるコンテンツを通じ、ファンやパートナーと長期にわたって深く、広く、複雑につながる関係を構築することで、IP価値の最大化を目指す方針だ。

 同社は今後、IP軸戦略を進化させるための継続的な投資を推進し、新規IPの創出も含めて3年間(2022~2024年度)で400億円を投入する。うち、150億円で「IPメタバース」の開発とデータ基盤となる「データユニバース」の構築を行う。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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