バンダイナムコホールディングスは2月8日、バンダイナムコグループ映像事業会社3社の統合と音楽・ライブイベント事業会社3社の統合に関して2社の商号を発表した。いずれも2022年4月1日から始動する。
事業統合は2021年10月19日にバンダイナムコホールディングスより発表されていたもの。今回、新中期計画を公開したタイミングで社名が明らかになった。
【関連記事】
バンダイナムコグループ、IPごとのメタバース開発を発表。2022~2024年度にかけて「IPメタバース」に150億円を投資
映像事業における再編では、サンライズ、バンダイナムコアーツの映像部門、バンダイナムコライツマーケティングが統合した映像新会社の社名を「株式会社バンダイナムコフィルムワークス」に決定。今後、ガンダムなどで知られるアニメ制作会社「サンライズ」は同社における”ブランド名”として残る形。
同社の代表取締役社長には、現株式会社サンライズ代表取締役社長でもある浅沼誠氏が就任。「バンダイナムコアーツ」と「バンダイナムコライツマーケティング」が培ったノウハウを結集し、40年以上の歴史を持つ「サンライズ」を最重要ブランドとして成長させることを目指す。
一方音楽・ライブイベント事業では、バンダイナムコアーツの音楽部門、バンダイナムコライブクリエイティブ、サンライズミュージックの3社が統合した音楽・ライブ新会社が「株式会社バンダイナムコミュージックライブ」という商号に。
ランティスレーベルを中心にアーティストの発掘・育成、音楽の制作、運用を行う「バンダイナムコアーツ」、バンダイナムコグループ内外の幅広いライブ、イベントの制作を担当する「バンダイナムコライブクリエイティブ」、音楽著作権の管理・運用に加えて音楽制作も手掛ける「サンライズミュージック」が一緒になることで、音楽をあらゆる面から総合的にプロデュースすることができる体制になるという。
バンダイナムコグループは今後3年間における新中期計画の中で、IPを軸とした計画を打ち出している。今回の事業統合は、ユニット内の映像事業、音楽・ライブイベント事業を集約することで、IP創出や育成に関する各社が保有する異なるノウハウや強み、外部パートナーとのネットワークなどの共有を行うとともに、保有するIPや楽曲の効果的な活用を図り、戦略の核となるIP創出やプロデュース力をさらに強化することを目指したもの。
発表に際して、同グループは「今回の新体制を機に、映像と音楽映像と音楽の両面を総合的に展開できるというメリットを最大限に生かし、これまで以上につながりを強固なものにして、世界中に“いいもの”を届け続けてまいります」とコメント。映像事業、音楽事業、ライブイベント事業の各事業を相互連携することで、IP価値の最大化につなげていく狙いだ。