マイクロソフト、「Call of Duty」を含むActivision Blizzardの人気IPを既存契約完了後も他機種でサポートする方針を表明

 マイクロソフトは2月9日、同社のブログを更新し、「Call of Duty」を始めとするActivision Blizzardの人気タイトルを引き続きPlayStation向けにリリースする方針を明らかにした。

 これは、マイクロソフトがActivision Blizzardを買収することにより、「Call of Duty」シリーズのような既存の人気IPがXbox独占タイトルになってしまうのではないか、というユーザーの懸念に対して明確に答えを示したもの。

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マイクロソフトがActivision Blizzardを約8兆円で買収。AAAタイトルの優先・独占販売、垂直統合の強化が狙いか

 以前からマイクロソフトのゲーム部門トップであるPhil Spencer氏が「既存のすべての契約を尊重する」とし、既に契約したタイトルについてはPlayStation向けにリリースすることを表明していたものの、その後については明言されていなかった。

「今週はソニーの首脳陣と良い話ができました。私は、Activision Blizzardの買収に際し、既存のすべての契約を尊重すること、そして「Call of Duty」をプレイステーションで発売し続けたいという希望を確認しました。ソニーは我々の業界にとって重要な存在であり、この関係を大切にしたいと考えています。」(ツイート訳)

 しかし今回、マイクロソフトの社長兼副会長であるBrad Smith氏が前述のブログにおいて、「『Call of Duty』をはじめとするActivision Blizzardの人気タイトルを引き続きPlaystationで楽しめるようにする」、と明言。既存の人気IPにおけるXboxコンソール独占の可能性を否定した。

 さらに、同記事内でNintendo Switchなど任天堂プラットフォーム向けにサポートを行う可能性についても言及。同氏はXbox以外のコンソールにソフトを展開することに関して「ビデオゲーム業界と世界中のゲーマー、マイクロソフトのビジネスにとって正しいことだと確信している」とコメントした。

 今後、新規IPタイトルなどで優先・独占タイトルが出ることは考えられるものの、ユーザーが今まで親しんできたコンテンツについては、今まで通りの環境で楽しむことができそうだ。

 マイクロソフトやSIEなどプラットフォーマーによるM&Aが続く昨今、人気IPを抱えるパブリッシャー・デベロッパーの買収後には大きな注目が集まる。

 直近では、「Destiny」の開発で知られるBungieをSIEが36億ドルで買収(関連記事)。BungieはSIEの傘下に入った後もセルフパブリッシングを続け、マルチプラットフォームで独立したコミュニティを築く方針を固めている。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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