イザナギゲームズは、ウェブトゥーンの制作スタジオ「ツクヨミ」を設立することを発表した。オリジナルウェブトゥーン作品や他社とのコラボレーション作品をリリースし、ウェブトゥーン事業に本格参入していく方針だ。
同社代表取締役・梅田慎介氏は今回の事業参入について、「ウェブトゥーンは主にスマートフォンで読まれる縦読み、フルカラーの作品であり、ゲーム事業との親和性がとても高いと判断しております」とコメント。
新規のIPをウェブトゥーンから市場に出して、読者の反応が良い作品をゲーム化していくことも視野に入れつつ、「質の高いウェブトゥーン作品を創り出していくことを通じて2Dデザイナー、シナリオライターなどゲーム人材の育成にも繋げていきたい」と続けている。
イザナギゲームズは、これまでにインタラクティブムービーゲーム『デスカムトゥルー』(2020)やアクションアドベンチャーゲーム『ワールズエンドクラブ』(2020)を手掛けてきたことで知られるゲーム制作会社。
2021年2月8日には、人材採用の強化および、新たなプロジェクトのクオリティアップを目的に、HODE HK Limited(ビリビリグループ)、コロプラネクスト4号ファンド投資事業組合及びアカツキを引受先とする第三者割当増資により、4億2,980万円の資金調達に成功していた(累計調達額は7億9,860万円)。
ビリビリグループとの業務提携の締結は、中国本土及びアジアを中心とする世界各国に向けたゲームパブリッシング事業、オリジナルIP展開の更なる強化や新たな展開を推進していくという狙いがある。今回のウェブトゥーン事業への参入については、オリジナルIP展開の更なる強化のひとつなのだろう。
ゲームパブリッシング事業についてイザナギゲームズは、5月26日に冤罪脱出ADV&弾幕STG『冤罪執行遊戯ユルキル』をリリース予定。4月23日には、同作の舞台上映も予定されている。今後はゲームとウェブトゥーンの両面から、ヒットタイトルが輩出されていくことに期待したい。