バンダイおよびバンダイナムコエンターテインメント、新報酬制度の導入でモチベーション向上・組織の活性化を目指す

 バンダイは2月28日、2022年4月より、新報酬制度を導入することを発表した。社員の収入の安定化を目的に、年収における月額給与の比率を引上げ、初任給では 22.4 万円から29万円に引上げる。

 今回の給与水準引き上げにより、社員のモチベーション向上を図り、組織の活性化を目指す。なお、バンダイ、BANDAI SPIRITSはバンダイで一括採用を行い、入社後に配属先(BANDAI SPIRITS 含む)を決定しており、両社初任給は同額となる。

 また、両社は業績連動型の報酬制度であり、業績を適切に反映させた賞与等によって、2021年度の全社平均年収は2020年度対比110%のアップとなる見込み。

 同社はバンダイナムコグループのエンターテイメントユニットにおいてトイホビー事業を統括。

▲映像・音楽事業は統合予定(関連記事)。

 同じくエンターテイメントユニットでデジタル事業を統括しているバンダイナムコエンターテインメントも年収における基本給の比率を高め、基本給を全社員月平均5万円引き上げる新報酬制度の導入を発表している。

 現行改定後(2022年4月~)引き上げ額
新卒初任給
(大卒の場合)
232,000円(※)/月290,000円(※)/月+58,000円/月
全社員平均+50,000円/月
※「エンターテインメントのインプット機会提供制度」に伴う手当10,000円/月 を含む
※別途、在宅勤務手当、時間外労働手当も支給

 

 同社は2022年4月からの新中期ビジョンとして「Connect with Fans」を掲げており、IPを軸に世界中のファンとつながることを目指した新しい仕組みの構築に着手する方針。このビジョンの実現にあたって、さまざまな分野における多様な人材の活躍推進が必要不可欠であり、今回の改定に至ったという。

【関連記事】
バンダイナムコグループ、IPごとのメタバース開発を発表。2022~2024年度にかけて「IPメタバース」に150億円を投資

 バンダイナムコエンターテインメントはこれまでも、社員の自律性や創造性を高めるべく、目的に合わせて働く時間と場所を選択できる「アクティビティ・ベースド・ワーキング(ABW)」の導入や、若手社員に向けたエンターテインメントのインプット機会の提供、それらに伴う手当支給などを実施してきた。

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森口 拓海(Takumi Moriguchi)
森口 拓海(Takumi Moriguchi)
雑誌やWEBメディアを中心に記事を執筆。ゲームは雑食で多様なジャンルを好み、業務の延長でアプリ分析も得意。恩のあるゲーム業界に貢献すべく日々情報を発信。

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